痛い痛いと言ってきます。
夕食後、6時頃でしょうか。
「いでぇ、いでぇ!お願いだ、病院へ連れてってけろう!」
「なんで今頃言うの?もう病院、終わったよ。5時過ぎているもん。今、薬、飲んだところだから、
少し待ってみて。効いてくると思うから」
「わかったぁ」
自分の部屋に戻って行きます。ところが、5分としない内にまた、やって来ます。
「いでぇ、いでぇ!お願いだ、病院へ連れてってけろう!」
「もうちょっと待ってみて。くすり効いてくると思うから。7時過ぎても痛かったら、病院に行くべし」
「わがったぁ」
7時まで、我慢してもらうことにしましたが、それでも痛みが治まりません。
「いでぇ」
「わかったぁ。じゃぁ、病院にいくかぁ?」
「行ぐぅ」
「5時過ぎているから、どこでやっているか分からないから、119番して訊いてみよう。
電話かけることできるかぁ?」
「うん。できるぅ」
「じゃぁ、かけてぇ」
ということで、初めて救急車にお願いします。
救急車が到着して、救急車に乗り込みます。
バイタルチェックです。
救急車が到着する前は、「イタイ、イタイ」と騒ぐのに、救急車が到着して、乗り込むと静かになります。
安心したせいでしょうか?
わかりません。
簡単にどこが痛いのか、確認します。かかりつけのお医者さんもです。
「かかりつけのお医者さん、もう診察時間が終わっています。○○病院でもよろしいですか?」
「はい、お願いします」
「弟さんも、このまま、乗っていかれますか」
「いいえ、私は自分の車で行きます。帰りがありますから」
「そうですか。それでは、気をつけてきてください。救急車のあとを、くっついてくるのは、やめてください。
事故を起こすといけませんから」
「わかりました。お願いします」
病院で。
なんだ、静かだなぁ。痛いんじゃなかったのかよぉ。
見ると、静かに待合室の椅子に座っています。
救急車で来ても、順番待ちです。
意外と時間外でも、具合悪い人が集まっています。
「○○さぁん」
「はぁ~い」
「問診票お願いします。あと、お熱、測ってください」
「分かりました」
「問診票、書く?」
「書いてけろう」
「分かった」
問診票を書いて、看護師さんに渡します。
診察室で。
「どこが痛いんですか?」
「左足です。指先です。」
先生が足の指をみます。
「ここ、痛いですか?」
「はい」
「ここは?」
「痛いです」
「ここも?」
「はい。痛いです」
「それでは、指をグーのように曲げたり、伸ばしたりしてください」
「はい」
「ふぅ~ん。今、どんな薬、飲んでいるの?」
「あ、すみません。お薬手帳忘れてしまいました。・・・、あのう、痛み止めと、ビタミン剤と胃腸薬です」
ちょっと間があって、
先生が薬のパンフレットの厚い本をペラペラめくります。
「痛み止めをあげますから、それを飲んでみてください。」
「それから、今、この時間ですので、専門の先生がいません。明日にでも、かかりつけのお医者さんに行ってみてください」
「はい、分かりました」
「帰ったら、薬、飲んでもよろしいのですか?」
「いいですよ」
「わかりました」
「では、お大事に」
「ありがとうございます」
病院では静かでしたが、家に帰ってくると、
「いでぇ」
あ~ぁ、困りました。
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