決定的瞬間。

　ブログを見ていたら、聞こえてきます。
「痛い、痛い。」
２階へ上がって、
「どこ痛いの？」
「ここ、ここ。」
「ここじゃ、わからないよ。」
どうも、お尻を触っているようです。
「もしかして、お尻？肛門？」
「うん。」
「じゃぁ、すぐトイレへ行こう。運が出てくるんじゃない！？」
「うん。」

　トイレに入って、
ズボンの裾をまくって、それから、ズボン、下ズボン、パンツと下ろすのです。

　そんなことしなくていいのに（裾まくり）と思います。
間に合わなくなるよ。

　脱いで、座ろうとします。
座るのはいいのですが、方向が違います。
便座のないところへかがみこもうとします。
「そっこじゃないでしょ。ちゃんと、便座に座って！」
便座に座ろうとしたその瞬間、
落ちてきました、小さめのバナナ。
ポトン。
床の上へ。
決定的瞬間です。
見たくなかったものを、目の当たりに見てしまった決定的瞬間です。

　あ～ぁ、やっちゃった！

落ちた次の瞬間に、無事、便座に着陸です。
よくもまぁ、うまく、落ちて来たもんです。

　お尻が痛いとわかったら、
即、
　
トイレへ連れて行こうと思います。