新宿区内の八百屋、肉屋、魚屋さんで構成されている新宿区生鮮三品特販組合の
6月度正副理事長会が本日(6月12日)午後3時30分から高田馬場の戸塚地域
センターで開かれました。
この組合の前身は「区民に安全で安価な品を安定的に供給する」を目的として
昭和48年に設立された3業種別々の産直組合です。「食べ過ぎで困っている人が
大勢いるのだから産直組合の使命は終わった」と言われ平成9年3月に解散し、
翌月に代替組織として新宿区生鮮三品特販組合が産まれました。
この八百屋、肉屋、魚屋3業種が一体になる特販組合のアイデアを当時の小野田
新宿区長さんに持って行ったのは私です。産直組合は東京23区すべてに有ったと
思いますが、現在は何処の区にも3業種一体の組合はもちろん、産直組合も無く
なったと思います。
平成9年からこの15年の間に八百屋も肉屋も魚屋も全ての業種で店舗数は1/3に
なりました。しかし店舗数が1/3になっても新宿区民はただの一人も困っていません。
「俺の代でやめるんだ」と言っている御同業も少なくありません。「そういう時代なんだ」
「専業の零細小売店は消えて行く運命なのか」と思ったのは私だけではないと思います。
しかし昨年の東日本大震災で甚大な被害を受けた地域の再生復興の先頭に立って
いるのはどこでも地域の中小零細商工業者です。この経験をしながら、そして首都
直下地震が切迫していると言われながら、この先頭に立つであろう中小零細商工業者を
潰してよいのかと強く思い、「新業態開発会議」の立ち上げを新宿区、新宿区商連に
お願いし明後日の午前9時30分から打ち合わせ会が開かれる事になりました。
本日の新宿区生鮮三品特販組合正副理事長会で、特販組合がこの「新業態開発
会議」への全面的協力をする事が機関決定されました。当然と言えば当然ですが、
今後この会合がどのような動きを起こすのか、他人事のように聞こえるかもしれま
せんが、私には大変興味がありますし、楽しみです。