東京タウンウォッチング 人形町「玉ひで」にひと言
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
1/26「イムスクラブ」のタウンウォッチング「人形町~日本橋」コースでは、皮切りに人形町「玉ひで」の親子丼ランチを組み込みました。
何しろいまだに、11時半開店に11時頃から行列が絶えないという店で一度は食べてみたいという方も多いだろうとの想定で立てたコース。
そのコピーが凄~い。
『元祖「親子丼」(東京しゃも使用)1500円
~一子相伝~
奥義を頑なに守り抜いた「これぞ玉ひでの味」。親子丼の真髄とも言える逸品ものです。』
どうです。凄いと思いませんか!? 一子相伝、奥義、真髄…、伝統を守る頑なさと自信に満ち溢れ、「真髄」と言い切る処など脱帽ものです。
今日はその後日談という訳。
さて、食後の率直な感想。親子丼の妙味は鳥の旨さもさることながら“半熟たまごのトロトロ感、熱々感”にある。確かにトロリとした感じはあったが、それを引き立てる熱々感がなく、ぬるい感じで味を損ねていた。
これだけ歴史も自信もある老舗にして重要な処が欠けているのか!?ご一緒した女性も一度食べて今ひとつの感じだったが、その時は体調のせいかも知れないと思って今回乗ってみたがやはり…という感想。
実は、東京タウンウォッチングの達人を自負?する私も一度1人で食べている。似たような感じを持ったものだった。
思った事。これだけのお客様を捌くには、流れ作業の量産体制に近いだろう。或いは、事前の半製品工程をどこまで組み込むか難しい面もあるだろう。しかし、顧客の欲求に応えていない事実を真摯に受け止めなければ危うい。量産とスピード追求の怖さである。スピードは又、ずさんな接客にも繋がっているようだ。
ドラッカー流のマーケティングの視点からみると浮かんでくるものがある。