東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

「人は感動するために生きている!?」…3日間の感動体験五連発!!

2012-11-28 22:16:17 | おもてなしの心
「人は感動するために生きている!?」…3日間の感動体験五連発!!

その① “一本の映画のような家づくり”

11月23日(金曜)、ドラッカー学会浜松大会で地元の都田建設社長の発表と社員の方々に感動しました。ドラッカーの勉強をやっていて、マネジメント3つの役割の内、「社会的責任を果たす」ことは中小企業にとって具体的に何をするか悩むところだと思う。都田の社長は、「そこに膨大な機会の源泉がある」という。又、“一本の映画のような家づくり”というキャッチフレーズで「夢、愛、自由」の企業理念を実践、共同作品としてお客様と共に感動する喜びを共有する。社員が又明るく、事務、現場を問わず積極的だ。大会応援ボランティアとして大勢来ていたが、懇親会では社員の方々とつい話しが弾み楽しい思いをさせて戴いた。その際名刺の写真が全て笑顔であることに感心、更に帰ってからHPを見て驚いた。全社員42名の紹介が全て笑顔で2度ビックリ、社風力の源はここだと気付いた。感動経営の総合力が、社会貢献につながっている。
 
その② 伊藤 若冲の命を描く絵に感動

土曜日の夜10時TV東京「美の巨人たち」が好きだ。作品に込められた謎解き的ストーリーが実に面白い。この日は、香川の金比羅宮に飾られた壁面イッパイの図鑑のような、これでもかという伊藤若冲の植物の絵。プロの技と執念を感じさせるのは勿論だが、同じ花の盛りの美しい頃から徐々に虫が食っていく醜さが忍び寄る頃、更に朽ち折れる頃に近づく悲しげな風情…これが離ればなれに描かれている。まるで、美女の一生をドラマのように残酷な現実を描いているかのようだ。ここに作者の世界観が窺えると言うのは穿ちすぎだろうか。“無常観”というのだろうか、心に響いたある種の感動だった。

その③ 包帯補強で建築倒壊を防ぐ、社会貢献がイノベーションにつながる

日曜日朝8時半NHK「先取り」 大手建設会社で地震に強い建物を研究していた人物が、ロスや日本の地震による倒壊の原因が柱の周辺コンクリートから崩れることを発見、柱に包帯を巻くことを思いついた。ベンチャー企業として独立、苦労の末、地方の小さい工場の力で強い繊維の包帯を開発、見事老朽建物の倒壊を未然に防ぐ仕組みにつなげた。防災という社会貢献への執念が見事に稔ったイノベーションの好例として感動した。 

その④ 幸せな感動で、家族の絆を強める「似顔絵誕生日ケーキ」(写真)

昼1時15分日テレ「スクール革命」という番組で、勉強会仲間の東京練馬区の「ロレーヌ洋菓子店」。私、私達だけの思い出づくりが、“似顔絵誕生日ケーキ”という感動商品を創造した。今や、芸能界までその名が広がり首都圏全域からオーダーが来るという。ドラッカーの“卓越性”が強みを発揮しナンバーワンの地位を獲得した。http://www.lorraine.jp/docs/index.html


その⑤  感動の極めつけ、大海原の決闘「クジラ対シャチ」

夜9時NHKスペシャル…これはもう感動の極めつけと言えるような興奮とスリルのドラマだった。氷河期からの歴史があるのだそうだが、冬になるとアリューシャン海域の豊かな餌を求めて、南の暖かい海から5000キロの旅を経て、クジラの大群が集まるという。そこに待ちかまえるのがシャチの群れ、ここからドラマが始まる。シャチは小さいが6頭くらいのグループを作って、子供のクジラを狙う。思わず無敵といわれた新撰組の戦法を思い出した。彼等は1対3で戦うから負け知らずだった。さて、シャチは母クジラと子クジラを引き離す作戦で、上下左右からチームプレイで責め立てる。孤立した母子危うし!! その時、別のクジラの群れが現れ、シャチに闘いを挑む。尾びれ、胸びれをシャチに叩きつける! まさに“大海原の決闘”という形容詞が当てはまる、凄まじいばかりの迫力。勿論、ホワイトナイトのように現れたクジラの勝利。シャチは退散という第2幕。最終章は、長旅と空腹で疲労困憊のはぐれ母と子を襲うシャチに、母クジラが必死に立ち向かい無事子供を救うという大団円。ドラマ仕立ての映画を見るような涙を誘う興奮と感動ものでした。これぞプロフェショナルという撮影力に脱帽!! プロデューサーも凄い。スタッフを含めたNHKグループのチーム力にカンパイ!! しかし、現実は、何万頭というクジラがシャチによって命を落とす厳しい世界があることを忘れてはなるまい。

余韻 
冒頭にあげた都田建設の掲げる“一本の映画のような家づくり”とは、プロフェショナル集団チーム力の結集を意味するでしょう。ドラマづくりに参加する社員は幸せものですね。夜、寝床で思いだし心地よい興奮と余韻に浸ったものでした。
“人は感動するために生きている”…なんて、生意気なフレーズが浮かんだ次第です。
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