『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想123  灰色の虹

2014-04-12 21:38:02 | 小説(日本)

 

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読書感想123  灰色の虹

 

著者      貫井徳郎

 

生年      1968

 

出身地     東京

 

出版年     2010

 

出版社     (株)新潮社  新潮文庫

 

 

 

感想

 

 冤罪の被害者が冤罪に加担した人々に復讐する話である。復讐する相手は刑事、検事、弁護士、裁判官、目撃者。被害者の追想と、復讐される人達の事件との関わりと現在の話が交互に語られていく。誰一人被害者の話を親身になって聞かず、被害者の話をまともに検証しようとしなかった。特に担当刑事は予断に基づく見込み捜査と脅迫まがいの取り調べで被告に自白を強要した。不審な連続死の関係に気付いた一人の刑事が犯人を追いつめていく。

 

 最初から犯人がわかっている。殺される人は殺される理由も分からずに事故のように死んでいく。復讐なら理由を知らせる必要があったのではないだろうか。または殺される恐怖を味わわせるとか。ミステリーとしては物足りないが、どんでん返しもある。しかし、冤罪の構造を暴いて見せた作品である。どこかでまともに検証されていれば冤罪は起きなかったということである。

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四季折々337  皇居の周り8

2014-04-12 16:14:30 | まち歩き

千鳥ヶ淵濠にかかる桜。桜田濠や半蔵濠と違って皇居側の土手にも桜が植えてあって、花の量が倍増する。人出も多い。

千鳥ヶ淵濠に面して千鳥ヶ淵戦没者墓苑と靖国神社がある。それで桜が多いのかもしれない。

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「花見時 ボート漕ぐ人 どこいった」

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「千鳥ヶ淵 死者に供花する 桜かな」

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「首都高の トンネル抜けて 花吹雪」

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「桜花 春の装い 薄化粧」

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「陽に向かい 身を投げ出すは 濠の花」

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「六十年 ソメイヨシノの 尽きるまで」

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「枝打ち後 花美しく 老いた木に」 

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