『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

翻訳 九つの話  No.4  月の光

2012-07-15 16:42:34 | 翻訳

 

つつきのお
月の光

 

 冷たい手が額を撫でるようで女は目を覚ました。窓の外の森を湿らせてから、森の影を伴って入ってきた月の光が、青く彼等の枕元を染めていた。男が夢うつつに体を探していて腕を伸ばしてきた。女が体を起こして座ったせいで、男の手はからっぽの布団の上に力なく置かれた。月の光は明るく、その中に彼の閉じられた睫毛、幼い子供のように開いた唇が静かに表れていた。<o:p></o:p>

 

 女は腰を下げた。男は夢うつつに肌寒くなるのか、手の甲でひっそりと顔を擦った<o:p></o:p>

 


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