大通公園の12丁目市民の広場の雪像の続き。力作ぞろい。
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ミクダヨー「さん」。札幌が生んだ仮想アイドル初音ミク。
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翻訳 朴ワンソの「裸木」54
180頁5行目~184頁1行目
私は開いた口がふさがらずに言葉を続けることができなかった。彼は濃い緑色の瞳だった。美しい瞳だった。鼻っ柱は強く、鼻先が鉤のように少し曲がって、かなり薄い唇は内側へ固く閉まっていた。チンイ兄さんと似ている利己的な口の格好だった。
私は彼に肖像画を描かせようと思ったが諦めた。私はこの間の経験から少し言葉を交わせば、肖像画を描くお客を選び出すことができた。少し間抜けとか、あれこれ近寄ってちょっと無定見で好奇心が強い友達とか、同情心が他人より少なく韓国人との取引は無条件に決めて支払う、癪にさわる友達とか。彼はこの中のどれとも違った。
その緑色の瞳はたやすく他人の言葉に乗らならないようでもあり、さらに滅多に好奇心が湧かないものに興味を持たない倦怠が、膜のように覆っていた。
「そのように山のように手紙を送ると、返事も山のように受け取りますよ」
「Maybe」
「ほとんどどんな返事を受け取りますか?」
「もちろん、私の言う言葉と似ている言葉をもう一度聞くようになりますよ」
「君がどんな言葉を言うか気がかりだね」
「愛していると、あなただけを思っていると」
「なんてこった」
彼はもう一度口を鋭く突き出しながら肩をすくめて見せた。
「あなたは恋も多いですね。幸福になります」
「いいや。全然」
「どうしてですか?」
「僕は彼女達の言葉を信じないから」
「どうしてですか?」
「僕も彼女達に嘘をついたのに。僕が言ったことも信じないのに、その上その返事を信じるかい?」
「じゃ、どうしてそんな疲れることが必要なんですか?」
「疲れるから。とても疲れるばかりじゃない。僕はよく愛しているという言葉を空にも言えず、耐え忍べない時があるんだよ」
私はふと、彼の瞳に漂う倦怠の向こう側奥深くに潜んでいる、ある飢えと渇きをのぞき見た。それは、とても冷っとする感じだった。私は理由なく一人でうろたえて、言うべきでない言葉を発してしまった。
「あなたは女を買うでしょう」
「僕が女を買わないかって? 誰がこの国で女を買わないで我慢するのかい? 安いよ、女達は5ドルでもオーケー。1ドルでもオーケー、世界で一番安物のセックスを持っている女達。でも買ってみると1ドルももったいない。世界であんなに風雅な趣がなくセックス商売する女達が、この国以外にいるだろうか。これは本当に無人販売機だよ。商品は実用性ではなく、ショッピングの喜びもなければならないという商売の初歩常識も分からないで、ドルにだけあたふたする、いい加減な商売人たち」
彼は、私があたかもそのいい加減な商売人だったように、その深く美しい目を燃やすように、かっかとしながら飛びかかったのだ。
「すみません」
私はうっかりして自分が昔彼を騙したことでもあったかのように謝った。
「君がどうして謝るの。君は見たところ東方礼儀之国のようだけど」
「beg your pardon」
彼は東方礼儀之国を韓国語で不器用に発音して、私はそれを難しい英語で理解したために、何度も「beg your pardon」
を繰り返した後で、やっと東方礼儀之国を聞き取っても、彼が話そうとする意味が分からないのは同じだった。
「どんな意味ですか?」
「娼婦じゃない女達のことさ。GI達を見ると、セックスなんかはずっと前にやめてしまいました、という温厚な表情をしていて、やはりウィンクでも一度すると、強姦でもしようと飛びかかることを予め推測して、おおげさに訴える女達のことさ」
彼は少し前の激昂をたやすく忘れて、眠くなるくらい退屈そうな表情で、とぎれとぎれに説明した。
「バイバイ、東方礼儀之国」
彼はつまらなそうに言って、ふらっと行ってしまった。2階へ上がる中央階段を2段ずつ大股に上がる彼の後姿を、私はじっと見送った。なかなか忘れられないGIだった。
彼は恐らく2階の郵便局でそのたくさんのラブレターを送って、無人販売機でセックスを買わなければならない夜を予想しているだろう。私は彼を引き留めて私が娼婦でも東方礼儀之国でもないと、必ずその一言を言ってやらなくてそれとなく後悔した。
緑色の瞳のGIが立ち寄ってから3日目になるので、オクヒドさんも既に3日目の欠勤になったのだ。
「この旦那がどこかまた悪いようだね。生まれは風変わりな豪傑なのに、剛毅果断に俺達にも及ばないので…ちぇっ」
「ミス・リ、俺達みんなが病気見舞いに行って、毛唐とこじれたら、武術の技を使ってやるといいよ」
「インソカ、いい加減にからかうのはやめろ。そうでなくても最近、ミス・リに物欲しげな毛唐が多くて、気が気じゃないが、それぐらいの武術の技で、毛唐が俺たちのミス・リを見くびるかい?」
「インソカ、いくらなんでもミス・リが武術の技に欺かれる女性かい」
私は彼らに少し多い仕事を分配して、オクヒドさんは病気ではなく家の仕事で数日休んでいるはずなので、武術の技の心配もいらないと告げた。
彼は自分が画家であることを証明するのに、今後数日さらにかかるのだろうか。私は彼の席に座ってぼんやりして、灰色の帳をまっすぐに見た。初めは空の色だったが、あせて垢がついて灰色になった帳、彼はこの灰色から脱出して、今心ゆくまで絢爛たる色彩を用いて没頭し精進することを享受しているのだ。
私は切りのない混沌とした中で廃物を受け取ったような不安を感じた。喚いて彼に助けを求めたいぐらい、不安に気がもめた。
しかし、今のオクヒドさんは私が喚いても受け入れないように、亡くなった父と同じくらい遠い所にいるのだ。
灰色の帳は微動もせず、私は再び何かやらかしたいという切実な望みでそわそわする。この灰色を脱出できなくても、この丈夫で分厚い灰色に波紋でも亀裂でも付けたかった。
「ミス・リ、お客よ」
チンさんが筆先で私のわき腹を突っついた。年若い、ちょっと意地悪に見えるPFCが領収証を差し出した。彼はあっさりと安い金額じゃないと、首をかたむけてさえない表情がトラブルから正常に戻ったようにみえた。
私は、絵をもう一度描いてあげると恋しくなってくれたと思いますよと、下手な英語で彼を慰めることが無理なので、初めからとぼけていた。
「おお、この絵は本当にいいけど。とても芸術的で。ここを見て。お姉さん。これ、どんな画家が描いたものなの?」
3日前の緑色の瞳、ぴんと張りつめた。少し驚いている私に、彼は片目でウインクした。私も素早く調子を合わせて、絵描きの中から、それでも一番風格が似ているチンさんを指し示しながら、
「あの人が描いたものです。あの人こそ尊敬に値する芸術家なんです。あの人の絵を手に入れられる人は幸運です」
「そうよかった。僕の絵もあの人に頼むね。必ずあの人に描かせること、忘れないでください」
彼は気ぜわしげにポケットを隈なく探って写真を探すふりまでする。
年若いPFCは意地悪な表情が所々ぼうっとして穏やかになり、絵を安くしてくれと要求した。私は意地悪く、絵が気に入るか気に入らなければ、もう一度描くように別の画家に頼むと言うと、さっと気に入ったんだよと言った。
彼が行こうとして、取り出した写真を雑にもう一度しまってしまった。
ー 続 -
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大通公園の12丁目にも市民の広場があり、多数の力作が並んでいる。
12丁目。
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シーサー。暑い沖縄から寒い北海道へご苦労さん。
北海道大学恵迪寮。網走刑務所と同じ構造と言うところが売り。寮費は月1万円弱の格安もまた売り。
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あんぱん まん。そっくり!
雪像ではありません。
雪像がずらり。
ユネスコの創造都市ネットワークにアジアで初めて加盟が承認されたとか。
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