万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌3348 夏麻引く3093

2019年09月03日 | 万葉短歌

***** 万葉集 巻14(3348~3577、二百三十首) 始 *****
東歌(3348-3352、5首)
相聞(3353-3428、76首) 3417=柿本人麻呂歌集
譬喩歌(3429-3437、9首)
雑歌(3438-3454、17首)
相聞(3455-3566、112首) 3470、3481、3490=柿本人麻呂歌集
防人歌(3567-3571、5首)
譬喩歌(3572-3576、5首)
挽歌(3577、1首)

*** 万葉集 巻14 東歌(3348-3352、5首) 始 ***

2019-0903-man3348
万葉短歌3348 夏麻引く3093

夏麻引く 海上潟の 沖つ洲に
舟は留めむ さ夜更けにけり  〇

3093     万葉短歌3348 ShuG266 2019-0903-man3348

なつそびく うなかみがたの おきつすに
  ふねはとどめむ さよふけにけり
〇=出典未詳。
【編者注】東歌(3348-3352、5首)の第1首。男。左注に、「右一首上総国(かみつふさのくにの)歌」。
【訓注】東歌(あづまうた)[大和朝廷所在圏(と意識される)のヤマトウタに対応する、朝廷辺縁圏(同)のアヅマウタであり、ただちに東方を意味しない。下記注]。夏麻引く(なつそびく=奈都素妣久)[07-1176夏麻引、13-3255夏麻引、14-3381奈都蘇妣久]。海上潟(うなかみがた=宇奈加美我多)[千葉県市原市辺の東京湾岸干潟]。上総国(かみつふさのくに)[千葉県中部。南隣の安房は上総と離合する]。
【依拠本注-東歌】(要旨抜粋)万葉集は本来「都(みやこ)」の歌謡集であったが、成長形成の過程で「鄙(ひな)」の歌謡集として、巻14が置かれた。命名としては、『文選』の南音・東歌が関わるか。