2019-0929-man3374
万葉短歌3374 武蔵野に3119
武蔵野に 占部かた焼き まさでにも
告らぬ君が名 占に出にけり 〇
3119 万葉短歌3374 ShuG312 2019-0929-man3374
□むざしのに うらへかたやき まさでにも
のらぬきみがな うらにでにけり
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第22首。女。
【訓注】武蔵野(むざしの)[武蔵国の野。14-3362武蔵祢能(むざしねの)]。占部(うらへ=宇良敝)[占い師]。かた焼き(かたやき=可多也伎)[下記注]。まさでにも(麻左弖尓毛)[「占いの結果が確かであること、その予測が的中することをいう副詞」]。
【依拠本注-かた焼き】(要旨)従来説は、職業占い師による鹿肩の焼出形象、とするが、依拠本注は、私的占いによるそれ、とする。