2019-0910-man3355
万葉短歌3355 天の原3100
天の原 富士の柴山 木の暗の
時ゆつりなば 逢はずかもあらむ 〇
3100 万葉短歌3355 ShuG287 2019-0910-man3355
□あまのはら ふじのしばやま このくれの
ときゆつりなば あはずかもあらむ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第3首。男。
【訓注】富士(ふじ=不自)[富士山。下記注]。木の暗(このくれ=己能久礼)[「<此の暮>を懸け」る]。ゆつりなば(由都利奈波)[「<ゆつる>は<い移る>の約」。04-0623月者由移去(つきはゆつりぬ)、11-2670清月夜之 湯徙去者(きよきつくよの) ゆつりなば)、-2673夜渡月之 湯移去者(よわたるつきの ゆつりなば)]。
【編者注-ふじ】「富士山」を表わす「ふじ」の集中での用字は、出現順に次のとおり。03-0317布士能高嶺、不尽能高嶺、-0318不尽能高嶺、-0319不尽能高嶺、不尽能高峯、-0320不尽嶺、-0321布士能嶺、11-2695不尽乃高嶺、-2697布仕能高嶺、不尽乃高山、14-3355不自、-3356不尽能祢、-3357布時能夜麻、-3358布自能多可祢、布自乃多可祢。