万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3362 相模嶺の3107

2019年09月17日 | 万葉短歌

2019-0917-man3362
万葉短歌3362 相模嶺の3107

相模嶺の 小峰見退くし 忘れ来る
妹が名呼びて 我を音し泣くな  〇

3107     万葉短歌3362 ShuG296 2019-0917-man3362

さがむねの をみねみそくし わすれくる
  いもがなよびて あをねしなくな
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第10首。男。左注に或本歌(読下し)、「武蔵嶺の 小峰見隠し 忘れ行く 君が名懸けて 我を音し泣くる」。
【訓注】相模嶺(さがむね=相模祢)[神奈川県の丹沢山地。「記歌謡55に<相模>を称して<佐賀牟>」。「相模国(さがみのくに)」は、ほぼ神奈川県]。見退く(みそく=見所久思)[「見捨てる」]。我(あ=吾)。音(ね=祢)。泣くな(なくな=奈久奈)。〔以下或本歌〕武蔵嶺(むざしね=武蔵祢)[埼玉県の秩父山系。武蔵国(むざしのくに)は、東京都・埼玉県・(一部)神奈川県]。我(あ=安)。泣くる(なくる=奈久流)。