2019-0922-man3367
万葉短歌3367 百つ島3112
百つ島 足柄小舟 歩き多み
目こそ離るらめ 心は思へど 〇
3112 万葉短歌3367 ShuG301 2019-0922-man3367
□ももつしま あしがらをぶね あるきおほみ
めこそかるらめ こころはおもへど
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第15首。女。
【訓注】百つ島(ももつしま=母毛豆思麻)[ここだけの語。特定の地名ではない]。歩き(あるき=安流吉)[下記注]。目こそ離るらめ(めこそかるらめ=目許曽可流良米)[(依拠本要旨)「目」は「海藻(め)」と懸け、採った海藻を海岸収集地の女たちに目を遣る(漁る)男への、「挑み歌」]。
【編者注-歩く】「あるく」用字は、03-0425歎乍 公之阿流久尓(なげきつつ きみがあるくに)、「あるき」は、05-0804(長歌)阿蘇比阿留伎斯 余乃奈迦野(あそびあるきし よのなかや)、14-3367安之我良乎夫祢 安流吉於保美(あしがらをぶね あるきおほみ)。「あゆ-ぶ、-び」訓なし。