万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3371 足柄の3116

2019年09月26日 | 万葉短歌

2019-0926-man3371
万葉短歌3371 足柄の3116

足柄の 御坂畏み 曇り夜の
我が下ばへを こちでつるかも  〇

3116     万葉短歌3371 ShuG302 2019-0926-man3371

あしがらの みさかかしこみ くもりよの
  あがしたばへを こちでつるかも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第19首。男。
【訓注】足柄(あしがら=安思我良)。御坂(みさか=美左可)[下記注]。こちでつる(許知弖都流)[「言葉にはっきり打ち出す意」]。
【依拠本注-足柄の御坂】相模と駿河との境の足柄峠。境の峠には交通を支配する恐ろしい神がいるとされたのでとくに「御坂」という。
【編者注-峠の神への恐れ】06-1022(長歌)恐乃坂尓 幣奉(かしこのさかに ぬさまつり)、09-1800(長歌)東国能 恐耶 神之三坂尓(あづまのくにの かしこきや かみのみさかに)、20-4402知波夜布留 賀美乃美佐賀尓(ちはやぶる かみのみさかに)。