11月4日、日本時間午後一時、オバマ氏がついにアメリカ合衆国の大統領の座を射止めた。正直、私は震えた。あのブッシュの悪政でアメリカの評価がとみに下落していたが、今度の選挙の結果でアメリカは捨てたもんじゃない、やはり偉大な国家だということが、全世界に劇的に示されたからである。
確かに、アメリカは軍事大国であり、あまりにも横暴なプレゼンスで世界をかき回した。アメリカは金融帝国であり軍事帝国であった。同時に食糧、飼料、エネルギーの利権を握り、パックスアメリカーナを強化してきた。今日までのドルの一極支配、軍事基地のばらまきによるグローバルな軍事経済体制は各国を威迫しつづけた。わが国に対しても例外ではなく、4万とも5万ともいわれる兵員を常駐させ、「思いやり予算」などというばかげた支出を日本に強い、日本を従属させてきた。
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