私の知人、ブラジル移民に西村俊治さんという方がいらっしゃいました。
21歳で渡航し、刻苦精励されて大きな会社を立ち上げて、その上に農工学校も設立され、校長としても人々から尊敬されていた教育者ですが、時々お便りくださいました。その中からいくつかほのぼのとした「随筆」をシェアーします。
題:ワニの昼寝
毎年のように息子らに誘われてパラグアイ河に行きます。マットグロッソ州(サンパウロ州の北)カッセイレス市の2,30キロ先にきれいな大きなホテルができたので、そこに泊まりました。水のきれいな河辺で女中さんたちが毎日、鍋や食器類を洗っていました。そのすぐそばで、手を伸ばせば届きそうなところに、2メートルもある大きなワニが2匹、気持ちよさそうに寝そべっていました。そこで写真を撮ろうと近寄りましたところ、ワニはすぐに深みに入りました。そこで写真を昭寝て退くと、ワニは再び近くに戻ってきて、まるで娘さんを守っていそこで娘さんに「恐くないの?」と訊きましたら、「いつも私が来るとそばに寄ってくるんです」と言いました。本当に自然とはみんなよくしたものだと悟りました。
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