「世は様々なれど、耕地に種をまくは美しい仕事」(ルオー)
この友人の取り組みはもう寺子屋の域を逸脱しているようです。何に取り憑かれているのか(!)と思うほど、すごい執念ですが、彼に会ってみるとすぐ誰でもファンになるだろうと思います。皆から愛される温厚篤実の老人です。その深い学識には驚嘆するばかりですが、いつも基礎に立ち返って、課題を仕分けしていく能力は、彼のビジネスマン時代の真骨頂でした。彼との会話の続きです。
・・・・課題への取り組みは、途方もない話に聞こえる。君の学習は古語の外国語に及ぶのだから。
「いま、ヘトヘトになって取り組んでいるのがギリシャ語だ。オイコノミァの古代思想はキリスト教創世期の使徒パウロやギリシャの教父たちに因を発しているというが、ここの文献が膨大でしかもほとんどギリシャ語なんだ。イエスの思想は古代の終わりのギリシャ思想が底流をなしていると思って。」
・・・・いや、大変だね。体力勝負ね? . . . 本文を読む
寺子屋を開いた友(2)
この友の便りに「私の方は体力がだいぶ弱り、特に冬場がいけません。週一で鍼を打ってもらう始末・・」とある。私もよく似たもので、「目が悪く本も音譜も読みにくく、従って根気が続かない。散歩のおかげで体重の制御と膝の快癒は達成したが、アタマの方はいけません」と返しておいた。彼との会話の続きです。
・・・・創世記には万物が物質の創造から始まった、英語で物質と言えばマテリアル、ラテン語では「母」=マターが起源といったね。じゃあマテリアリズムを日本語にしたらどうなる? . . . 本文を読む
正常な?私にも異常?な親友がいます。その友はサラリーマンを務めた後、大人を相手の寺子屋を営んでいます。彼はもう80を過ぎています。毎年年賀を交換するがなぜか今年は来ないな・・・。心配になって電話をすると「年賀を書くのを忘れていた」そうな。面倒くさいのだろうな。その彼に改めてインタビュー。
・・・・何故寺子屋を作ったのかな?寺子屋とは少々大仰な感じだが
「真面目に言えば経済学をみんなで楽しむため、そして探すため」
・・・・しかし経済学ってとっつきにくい学問だね . . . 本文を読む