人間が何かを思いつくとか、何かを思い出すとかのタイミングは、私に場合「歩いている」時の場合が多い。歩いている時は人と自然の運動リズムが同調しているのではないか。 . . . 本文を読む
世界史という観点から見ると今年は、各国に深刻な亀裂が生じたように思う。欧米と中東アジアとの、民族分布や文明圏で分けるとキリスト教とイスラム教との折り合いの悪さが目立った。イスラム圏は、この800年来、欧米諸国との侵略、非侵略の闘争にさらされ、中東アジアはそれぞれの国の国境まで欧米によって作られてしまった。アジアにおいては、中国の伸長と北東アジア、東南アジア文明との折り合いの悪さもはっきりした。インド亜大陸、アフリカ、南アメリカも、いずれも欧米諸国の収奪と侵略でゆがめられた歴史を背負うが、今、その内部が大きく揺さぶられている。すべての国に見られるのが、植民地主義が淵源となる政治的不安定であり、国内の対立と排外主義への機運が激発しやすい。これらの「大勢」は、グローバリズムが進捗する中での、現場を直撃する痛みであるので、経済発展によって矛盾を回避し、過去の歴史的遺産から来る痛みに塩をぬるような痛みを作り出し、これを経済発展で糊塗しようとすることをも阻害する原因を再生産している。 . . . 本文を読む
朝の冷え込みがきつくなるにつれて、多摩川の土手から朝日に照らされた富士山の姿が見える。その神々しさに思わず手を合わせたりする。東急多摩川駅近くの浅間神社は、その富士山を拝む位置に建てられたとか。正月には時々参拝するが、少し昇りがきつくて毎日の散歩にはコースに入れないことにしている。
今日の昼の散歩は、買い出しだった。夜に13人ほどミュージカル研究会の仲間が集まり、クリスマスを行うため、少しは整理整頓しなくちゃと庭の掃除と家具の並び替えなどをした。トマトのご縁でトマトをネタにした創作劇がもう五年も続いている。私が加われるのは、技兩はあまり細かいことも言われないし(言っても直らないし)、ぼやっと舞台に立っているだけで絵になるよと言われているからである。 . . . 本文を読む
この数年顕著になってきた、各国の政治的風潮の特徴がポピュリズムと言われるものだ。トランプ大統領の誕生は象徴的、典型的な事象である。この特徴は、大衆が反感を持っている対象をその反感を増長せしめる情報で包み込み、あるいは問題の本質からそらして、一方においてこれに対峙する自分を際立たせることにある。自分を美化して、嘘と幻想をまぶしたドラマを創造するのは独裁者の手法として一般的であり北朝鮮などはわかりすぎるぐらいわかりやすい。 . . . 本文を読む
池上正太郎の「剣客商売」の時代劇のセリフである。引退し、人生の始末をつけていくには、虚飾を排することである、というのだ。不便なわび住まいと、小さな消費で最大の満足を得る「足るを知る」消費生活がそこにある。 . . . 本文を読む
鹿児島から送られてきたサツマイモを5-6本、アルミホイルに包んでオーブンで40分ほど焼く毎日が続いている。大田区の収穫祭と多摩川まるしぇに行って、子供たちを狙い撃ちにして切って勧めたところ、ほとんどの子供が美味しいと満足の表情を浮かべた。最近は品種の改良も進み、また栽培や貯蔵方法も進歩し、サツマイモは高級品だと買い求める人も多いようだ。しかし、なんといっても重いし、お米に比べれば単価が安いので、売る人は大変じゃないかと思う。
毎年この時期になると友人からの野菜や果物に恵まれている。 . . . 本文を読む