岩石をかじる男(地質学者)は先年93歳でこの世を去った。彼は私の縁戚に当たる。彼はいいおじいいちゃんだった。キリギリスのように痩せていたが、仕事をしている時は情熱がほとばしり、宇宙の果てまで探検をしにいくぞといわんばかりに世界を歩き、教室では眼光鋭くホワイトボードに向かってマジックペンを走らせていた。
「神様ってなぁに?」 . . . 本文を読む
旧友の1人に農業の技術者A君がいる。
日本政府から派遣されてベトナムに仕事に行った時、同じようにベルギーから派遣されてきた若い研究者がいた。
彼は水田に入って熱心に水田の中を泳ぐ魚を追いかけていた。ベルギーはお米を作らない。若い研究者は水田に仕切りを作って、いろんな魚を放して何かを比べている。面白そうな研究だが少々奇妙な課題に見えた。お米の専門家のA君はいぶかしく思い「何をしにベトナムに来ているの?」と声をかけた。 . . . 本文を読む
11月・・霜月ということが今日は少し感じられた。でもまだ吐く息は白くないからこれからがきついわけだ。それでも朝散歩に出かけるときさすがに首巻き(マフラー)を使った。それに軍手も。冷たい風に当たると手先がアレルギーのためかかゆくなる。これを防ぐのが軍手。体操の現場に行くまでの暗い道で、若い人が何人も半袖と半ズボン姿で先を走って行く。体操が終わると今度は、集団でノロノロとしゃべりながら家路へと歩く。
帰宅して庭木を見る。アメリカフウの木の根元には落ち葉がよく溜まるが、まだ晩秋の堆積に比べるとささやかなもの。秋はまだこれからかも知れない。今日は小春日和だろうから、懸案の「明日葉」と「のらぼう」の播種と移植を行う予定。これは、冬を軽く突破して春先にはリッチな青物をもたらしてくれる。
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文科省白書から国・地域別の科学論文数とその変化を知った。
2003~5年の間に、国別の科学論文数はいち一位が米国で22万本、二位は日本で6万6千本、以下ドイツ、中国、英国、フランス、イタリア、カナダ、スペイン、インドと続く。その後約10年で、日本は4位に後退した。1位は依然として米国で27万本、二位は中国が躍進して22万本、日本は6万4千本(4位)で5.7%を減らした。伸び率を見ると米国が23.0%、中国は322.9%、ドイツが同23.8%と何れも躍進しているが日本はマイナス5.7%。
10年の間で日本以外の上位10ヶ国の、平均論文数は平均4056本(106%増加)に対し、日本は359本の減少の4242本で7.8%減少。 . . . 本文を読む
毎朝、少しひんやりするし、出かけの時間(5時30分)は真っ暗で、多摩川の河原に降りて歩く足許が不安に感じる時も。でも6時の体操に間に合うためにはこの時刻にスタートするしかない。河原では早朝ジョギングの市民が時々すれ違う、暗くて顔が見えないのでだまってすれ違うだけ。
多摩川の河原は、ススキが減りすっかり昔の風景をなくしているが、タンポポもそうらしい。そんな中で体操仲間の夫人達が大声で「踏まないで」と言ったので、足許で気付いた。健気にも一つ二つ日本タンポポがあった(写真2)。
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