田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

土地は水と共にある

2008年11月29日 11時47分14秒 | 時評
 最近、健康のために自転車をこぐようになりました。もう45年も住んでいる田園調布ですが、徒歩で歩いている時と自転車を転がしている時とでは、モノの見方がかなり違うことを知りました。自転車をこいでいると、歩行時と違う筋肉の動きとなります。移動スピードがかなり上がり、四辺に気配りをする目の動きも増します。それだけで土地というもは起伏があるものだという単純なことを実感します。また舗装のありがたさを改めて実感します。 . . . 本文を読む

なぜ?「農業を守る」と――素直に語ることが難しい

2008年11月27日 23時58分37秒 | 時評
なぜ?「農業を守る」と――素直に語ることが難しい 私の口癖「農業が大事だ」が素直に受け取ってもらえなくなりました。これは世の中の風潮です。一つの理由は日本人は満ち足りた食生活をしているからでしょう。 しかしもう一つの理由があるようです。それは農業といえば、なんとなく劣った産業だという認識が蔓延しているからです。特に識者の農業批判にはこれを感じます。「日本の農業は前近代的(封建的遺制が残り)で、経営観がない」「市場経済の流れに取り残されないようにするには農業を構造調整(改革)しなければならない」「農村には市場に向き合うガバナンス(制度能力)がない」などとすごいことを言い放ちます。この場合の農業とは農村、農民、農協と置き換えても同義であるという響きを持っています。識者になればなるほど「遅れたものは淘汰されて当然ではないか」「競争が力を生む」などと言います。 . . . 本文を読む

ハレルヤの合唱へ (1)

2008年11月27日 13時18分11秒 | 愛・LOVE・友 
毎年、クリスマスが近づくと、クリスチャンでもないのにちょっと浮いた気分になる。それはクリスマスの音楽だ。あの音楽は、年末の慌ただしさ、疲労感といったものにささやかな安らぎを与え、力を添えてもくれる。そういうわけで、私はクリスマスは結構好きである。クリスマスイブの街角で酔漢が、教会堂から漏れてきたクリスマスソングに「おっつ、教会でもクリスマスをやるのか」と言ったそうな。クリスチャンでなくともクリスマスの騒ぎが好きな人はいかに多いかということだろう。 私はほとんど毎年、家庭でクリスマスパーテイをやるが、それには全く儀式的な者がなく、単に飲む口実の一つに過ぎない。 ところでヘンデルのメサイアは名曲である。旧いレコードを時々かけていつも聴く側に回っているが、機会があったら歌う側にも回ってみたいと思っていた矢先、その機会がやってきた。某カソリック教会の●○クラブからお呼びがかかったのだ。それはどうやら娘を通じてある。私が多少合唱の経験があることをきき、一人でも数がほしい合唱団の要請にこたえるべくお誘いを受けたのであろう。 . . . 本文を読む

社会のゆがみ、経済のゆがみと「食生活」(1)

2008年11月26日 12時17分01秒 | 時評
どこか狂ってしまった世界、1989年のソ連の崩壊とそれ以降のアメリカ一極主義、日本のバブル経済とその崩壊、アメリカの金融工学を駆使した金融産業の徒長とその崩落、これらを資本主義の暴走といおうか。世界の政治経済の舵取りはアメリカ一極から多極化に向かっているようにも見えるが、無極化ということかも知れない。世の中を冷静に分析する方法はいくつもあるだろうが、日本はエネルギーを外国に依存し食まで自給率が40%を割り(これを実際に分析するとおそらく真の自給率は20%程度だろうが)、住(木材)などは国内産のものはほとんどない。このように、日本の経済の土台が日本の国土や資源から離れてしまっていることが最大の特徴であろう。これが国民の不安感の土台になっていることに気づくべきかも知れない。漂うむなしさと政治の不毛、特に政治は小泉・ブッシュ蜜月時代に憲法は無視された。この事象はその後も引き継がれているのはいうまでもない。 、日本国民、特に若い世代はは自信を失っているようにも見える。 これらの事象をことこまかく分析するには、大変な知力とデータを要するが、一つだけ有力なカギがある。 それは「食」というカギである。 なぜか? . . . 本文を読む

Yes we can !

2008年11月08日 13時37分25秒 | 平和
11月4日、日本時間午後一時、オバマ氏がついにアメリカ合衆国の大統領の座を射止めた。正直、私は震えた。あのブッシュの悪政でアメリカの評価がとみに下落していたが、今度の選挙の結果でアメリカは捨てたもんじゃない、やはり偉大な国家だということが、全世界に劇的に示されたからである。 確かに、アメリカは軍事大国であり、あまりにも横暴なプレゼンスで世界をかき回した。アメリカは金融帝国であり軍事帝国であった。同時に食糧、飼料、エネルギーの利権を握り、パックスアメリカーナを強化してきた。今日までのドルの一極支配、軍事基地のばらまきによるグローバルな軍事経済体制は各国を威迫しつづけた。わが国に対しても例外ではなく、4万とも5万ともいわれる兵員を常駐させ、「思いやり予算」などというばかげた支出を日本に強い、日本を従属させてきた。 . . . 本文を読む