まあちゃん「人類はなぜ農業を見つけられたの?」
おじいちゃん「鋭い質問だね。お猿さんとの違いはなぜ生まれたか、ということだからね」
まあちゃん「タネを見つけたから?」
おじいちゃん「これは私の想像なんだけどね、火を絶やさないようにして洞窟に住んでいたヒトがそこを出て木で柱を立て大きな葉の枝で上を覆い雨や野獣の襲撃を防ぐ方法を発見したんだ」
まあちゃん「それが『住』ね。それをたくさん作るのね。『食』や『衣』はそこを足場にして少しずつ発展していったのですか?」
おじいちゃん「そうじゃと思うよ。野生の世界は食うか食われるか、危険に満ちていただろうね。もちろん自然災害も多かったろう。子供は育てにくく、平均寿命も20歳にも満たないのではないかといわれている。そんな人類は何百万年も生きていく中でタネを蒔くと5倍10倍の実りがあることを知り、さらに生け捕りにした動物を逃がさないように囲い、必要な時に食べる、さらに雌雄をそろえると子が生まれることも知った、それは集落を作って皆で力を合わせると可能になった」
まあちゃん「農業の開始ですね」
おじいちゃん「文明の開始だ。人類の大革命だな。『住』は『巣』ではない。ここでヒトが生産ということを知り、社会生活が可能となり家族をまとめ、いくつかの家族が共同で土地を拓き『食』と『衣』の技術をどんどん開発した、農業は最初の最大の産業革命じゃろうな」
まあちゃん「産業革命!」
おじいちゃん「ヒトは言葉や技術を発展させながらつながっていきクニを整えるまでになった。日本もそうじゃろうな」まあちゃん「親分がヒミコ?天照大神?」
おじいちゃん「ハハハ」
まあちゃん「弥生時代になってクニが生まれたと聞いたわ」
おじいちゃん「人は水田を切り拓き、家畜や虫も飼うようになった。木も植えることを覚えた。農業を営むには長老を中心に両親、叔父叔母、子夫婦、孫の6親等ぐらい包んだ大家族が妥当だったようだ。その大家族がどんどん増えていき、卑弥呼さんが生まれる頃は、祖先を同じくする氏族が環濠集落を作り、周辺で農業を展開した。こういう集落が連合化してクニになったんじやろうな」
まあちゃん「氏族、そうか」
おじいちゃん「縄文時代にはここはオレの土地だ、オレの建物だなんていう私有思想はなかったようだ」
まあちゃん「今はなにか土地の分捕り合戦をしているみたい。弥生時代は戦争?」
おじいちゃん「戦争の原因は基本的に土地の奪い合いだが、そこにある資源と住んでいる人の労働力を支配したいためじゃ」
まあちゃん「労働力?これは奴隷のような?」
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