小学校時代、大気中には窒素が80%弱、酸素が20%、炭酸ガスが0.03%、あと稀少元素、アルゴンとかクリプトンとかであると教わりました。教え方が悪かったせいか、または考えが浅かったせいか、私はこれを永久不変のものとして受け取っていました。ところが、大学で化学や生物学や地質学を学んでいくうちに、空気というものは地球の活動の産物で、その成分はこれから幾らでも変わりうるということを知りました。今、生物の生存に欠かせない酸素も、かつて全くなかった時代があり、これからも百万年、千万年という単位で考えるときには、「無くなるかも知れない」ことも学びました。地球は自己運動をしているわけですから、人間は地球の自己運動の一部分ですし、取るに足らない弱者であることはいうまでもないことです。地球から見て取るに足らない存在に過ぎない人類が、地球の危機や環境問題を論ずることは、変なことのように思われますが、生物としての人間が少しでも長く地球上で生き残るためには、自分で自殺をしてはならないことです。200年前に人類は化石燃料を使い始め、地下に固定されていた炭酸ガスを莫大に放出しました。その結果、炭酸ガスの大気中への存在量が数十%も増えました。これが、地球温暖化の大きな原因であることがすでに解明されています。地球温暖化のもたらす影響は、地球の全生物の生存に関係していることもすでに解明されています。
人類の自殺・・地上の生物を巻きぞえにする貪欲な経済活動
今地球上で生物の生存の妨げになっている大きな問題は、温暖化と砂漠化といわれています。その二つは、原因が全く同じではありませんが、いずれも人間の創った文明と地球環境とが折り合いが悪かったことを証明しています。温暖化問題は、ここ数十年の化石燃料の使用量の激増によるものである事は異論を差し挟む余地がありません。
200年前に人類は化石資源というパンドラの箱を空けました。産業革命が起こり、石炭をもやす熱機関を手に入れてから、石炭、石油、天然ガスが工業を爆発的に発展させました。工業の発展で異常な時代は、石油化学を発展させた直近の50年です。日本の高度経済成長は石油化学の開発時代を一致します。結果この50年の間に、化石燃料の驚くべき消費がありました。その排出は、火力発電・自動車・鉄鋼・石油精製・セメント業等が主です。これらはいずれも人類にとって欠かすことのできない産業でなくすわけにはいきませんが、厄介なのは炭酸ガスです。
このまま何をしないでおれば、ますます大気中に増え続け温暖化が進みます。その結果、気候が激変したり、海面が上昇したり、農業や漁業ができなくなったりします。つまり、人類の生き残りは不可能になりますから、炭酸ガスをこれ以上出さないこと、できれば閉じこめてしまうことが必要です。そのために、森を増やす、省エネのライフスタイルを確立するなどの事が叫ばれていますが、文明の便利さ、快適さを知ってしまった人類はなかなかその方向に踏み出せません。特にお金持ちはもっとお金を儲けよう、貧乏人はお金が無ければ生きられないとして、環境よりも経済が大切という考えで、世界の政治経済は動いています。人類の緩慢なる自殺行為が連綿と続けられています。現在の経済は人間が生物であることを忘れた活動となっています。砂漠化の進展と森の減少速度にも歯止めが掛かりません。経済も大切、環境も大切、これを両立させる、人類の生き延びのプランが今求められているのです。
最初の生命に注目
ひとつのヒントがあります。それは30数億年前に光のエネルギーを使い始めた原核生物のシアノバクテリアです。これは高等植物がやっていると同じような二段構えの光合成の仕組みを作りました。二段構えというのは光を使ってタンパク質を作る能力、二段目は、水から酸素を切り離して水素を使う能力です。この二つの能力で、シアノバクテリアから生命の爆発・・・進化が起こります。基本的に太古の空気には酸素がなかったことはよく知られています。それが現在、「ある」わけですから、何者かが排出したものです。光合成とは、太陽の光エネルギーを取りいれて、化学エネルギーに変えることですから、その変換メカニズムを持っているものが実行可能なわけです。その立役者がシアノバクテリアであったわけです。光合成を行うバクテリアがシアノバクテリアの前に数億年存在していましたが、シアノバクテリアが炭酸ガスの固定を行い、石灰岩(炭酸カルシウム)と水を分解して酸素を作ることをしました。これらの酸素は水の中に溶け込んだり鉄と化合して鉄鋼脈を作ったりして固定されていきますが、そのあと空気中に溜められていったことになります。これらは全てシアノバクテリアとその進化、発生していった植物プランクトンが作ったものです。太古は、生き物は海の中だけでした。その海の中で活発な光合成が行われ、大気中に酸素が蓄えられ、ゼロ%から20%までに達したのです。酸素は陸上の森林が作っていると思われ勝ちですが、その殆どは太古から植物プランクトンが作ってきたことを忘れてはいけません。
炭酸ガスは植物プランクトン、即ち藻に返せ
現在海の中には数万種類の植物性プランクトンがあります。炭酸ガスの帰り道は海かも知れません。海は陸に繋がっています。陸では森林が減り、化学肥料などがばらまかれて水質は、窒素や燐が過多になったり、海には汚水が流れ込んだり、ダムなどで珪素の流れがせき止められたりして、海にも用意ならぬ環境汚染が進んでいます。人間の生産活動を植物性のプランクトン、即ち地球上の命の創始者の一にある「下等生命体」の生命活動を妨げないようにすることが、大切なことだと想います。炭酸ガスも珪素も窒素も、リンも、海の生物の生存を妨げないように、優しく物質循環の流れを取り戻してあげる、そうした人間活動が経済活動でもある、といった形になることこそ、地球に優しい人類となり、温暖化や砂漠化にストップをかける道であると思います。
人類の自殺・・地上の生物を巻きぞえにする貪欲な経済活動
今地球上で生物の生存の妨げになっている大きな問題は、温暖化と砂漠化といわれています。その二つは、原因が全く同じではありませんが、いずれも人間の創った文明と地球環境とが折り合いが悪かったことを証明しています。温暖化問題は、ここ数十年の化石燃料の使用量の激増によるものである事は異論を差し挟む余地がありません。
200年前に人類は化石資源というパンドラの箱を空けました。産業革命が起こり、石炭をもやす熱機関を手に入れてから、石炭、石油、天然ガスが工業を爆発的に発展させました。工業の発展で異常な時代は、石油化学を発展させた直近の50年です。日本の高度経済成長は石油化学の開発時代を一致します。結果この50年の間に、化石燃料の驚くべき消費がありました。その排出は、火力発電・自動車・鉄鋼・石油精製・セメント業等が主です。これらはいずれも人類にとって欠かすことのできない産業でなくすわけにはいきませんが、厄介なのは炭酸ガスです。
このまま何をしないでおれば、ますます大気中に増え続け温暖化が進みます。その結果、気候が激変したり、海面が上昇したり、農業や漁業ができなくなったりします。つまり、人類の生き残りは不可能になりますから、炭酸ガスをこれ以上出さないこと、できれば閉じこめてしまうことが必要です。そのために、森を増やす、省エネのライフスタイルを確立するなどの事が叫ばれていますが、文明の便利さ、快適さを知ってしまった人類はなかなかその方向に踏み出せません。特にお金持ちはもっとお金を儲けよう、貧乏人はお金が無ければ生きられないとして、環境よりも経済が大切という考えで、世界の政治経済は動いています。人類の緩慢なる自殺行為が連綿と続けられています。現在の経済は人間が生物であることを忘れた活動となっています。砂漠化の進展と森の減少速度にも歯止めが掛かりません。経済も大切、環境も大切、これを両立させる、人類の生き延びのプランが今求められているのです。
最初の生命に注目
ひとつのヒントがあります。それは30数億年前に光のエネルギーを使い始めた原核生物のシアノバクテリアです。これは高等植物がやっていると同じような二段構えの光合成の仕組みを作りました。二段構えというのは光を使ってタンパク質を作る能力、二段目は、水から酸素を切り離して水素を使う能力です。この二つの能力で、シアノバクテリアから生命の爆発・・・進化が起こります。基本的に太古の空気には酸素がなかったことはよく知られています。それが現在、「ある」わけですから、何者かが排出したものです。光合成とは、太陽の光エネルギーを取りいれて、化学エネルギーに変えることですから、その変換メカニズムを持っているものが実行可能なわけです。その立役者がシアノバクテリアであったわけです。光合成を行うバクテリアがシアノバクテリアの前に数億年存在していましたが、シアノバクテリアが炭酸ガスの固定を行い、石灰岩(炭酸カルシウム)と水を分解して酸素を作ることをしました。これらの酸素は水の中に溶け込んだり鉄と化合して鉄鋼脈を作ったりして固定されていきますが、そのあと空気中に溜められていったことになります。これらは全てシアノバクテリアとその進化、発生していった植物プランクトンが作ったものです。太古は、生き物は海の中だけでした。その海の中で活発な光合成が行われ、大気中に酸素が蓄えられ、ゼロ%から20%までに達したのです。酸素は陸上の森林が作っていると思われ勝ちですが、その殆どは太古から植物プランクトンが作ってきたことを忘れてはいけません。
炭酸ガスは植物プランクトン、即ち藻に返せ
現在海の中には数万種類の植物性プランクトンがあります。炭酸ガスの帰り道は海かも知れません。海は陸に繋がっています。陸では森林が減り、化学肥料などがばらまかれて水質は、窒素や燐が過多になったり、海には汚水が流れ込んだり、ダムなどで珪素の流れがせき止められたりして、海にも用意ならぬ環境汚染が進んでいます。人間の生産活動を植物性のプランクトン、即ち地球上の命の創始者の一にある「下等生命体」の生命活動を妨げないようにすることが、大切なことだと想います。炭酸ガスも珪素も窒素も、リンも、海の生物の生存を妨げないように、優しく物質循環の流れを取り戻してあげる、そうした人間活動が経済活動でもある、といった形になることこそ、地球に優しい人類となり、温暖化や砂漠化にストップをかける道であると思います。
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