田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

社会のゆがみ、経済のゆがみと「食生活」(1)

2008年11月26日 12時17分01秒 | 時評
生命、生活に直接関わっているものが「食」である。また、食に隣接リンクして「医」と「農」があり、食、農、医を包む容器として「環境」がある。
生命のニーズである健康保持の観点から、食、農、医の立体的な関係を自主的、創造的に構築することが理想に向かうことであるし、この関係が発展している場合は環境もととのい、社会関係も円滑な運営と管理がなされると考える。現代は、この3者の関係が分断され、人々は生活創造者として自主的、創造的に向き合っていない。人々は個として、商品を消費をするだけの依存関係を強いられている。

誰もが気づいているように今日「食」を巡っては問題が多すぎる。それらを現象的に列挙し、精緻な技術で個々につぶしていっても、根本的な原因を叩いているようには見えない。
経済成長が「食」を華やかにもし、歪めもしたとも言えそうである。
いまは、歪みが次々に生まれ、深刻の度を増している。そしてその解決の燭光は見えない。
当然「食」のビジネスにはリスクが多すぎる。近接する「農」も「医」も共通する原因によるリスクとリンクしているようである。

したがって現代社会の問題点をえぐるには「食」を巡る状況を分析することがよいと思う。
われわれの「食」が「農」と「医」にどう投影しているかを押さえたい。われわれの食消費の形を批判的に検証し、ここから「農」や「医」の課題を探ることにしたい。

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