貧困は人口爆発が原因であるという説が余り疑問の余地を差し挟まずに流布されている。では昔は貧困がなかったのかといえばそうではない、19世紀初めは10億人の人口があったが、19世紀末6割増の16億人になった。そしてさらに100年後の20世紀末には44億人である。これはほぼ3倍だ。そして今が60億人を遙かに超える。この間に貧困や飢餓が地上なかったわけではない。数世紀に及ぶものすごい人口増加であるが、それだけ食糧は生産されていることはまちがいない。地球上に人口が急増し始めたのは化石資源を人類が取り込んだからであることは自明のことである。石炭、石油、天然ガスとつづく化石燃料の使用は、昨今、年間にして燃料では100億トン、食糧では20億トンの生産量を生み出すことができた。20億トンの食料は60億人の人口一人頭に割れば300キログラムである。地上で食料を均等に分ければ飢餓が発生することがない。同じくエネルギーでも一人頭1トン強の配当が得られるわけで、人類は寒さと飢えに苦しむいわれがないことが分かる。
ところが、現在人類は9億人が飢餓で苦しみ、40億人はエネルギー不足に苦しんでいる。それは地域によって資源が偏在し、地域間で資源を奪い合って内乱や戦争ぶくみの競争をしているからである。どうしてそうなるか、平たくいえば、食料や燃料は市場に任せておけばもっとも合理的に配分されるという近代経済学の間違った理論とその理論を採用した力のつよい西洋先進国の政治に起因している。市場に任しておけば矛盾は自動的に解消されるというノーテンキな経済学は、世界中を覆い尽くし弱肉強食の世界、力ずくの資源の横奪、不等価交換(植民地的搾取)を作り、紛争や戦乱の基本的な原因を作り拡大してきた。
先進国とは工業国のことである。工業国とは化石資源を確保している国のことである。工業国とは化石資源を産出している国のことではない。そういう国は大体未開発国である。市場も発達していない。食料も行き渡らない。そして工業国とは消費大国である。工業国は流通が大規模に発達し大都市は並び立つ。食べ物にしてみれば、工業国は畜産物の需要が多い。畜産物は農業生産物が迂回して肉や牛乳に代わるわけだから、それだけ農産物の多消費国である。もちろん先進国は桁違いのエネルギーを使いその文明を維持している。
よく言われることだが、石油は40年、石炭は200年、天然ガスは60年で枯渇する。今のペースでこれらを使っていけば、工業国はもうすぐ地球からなくなることになる。ということは先進国の概念が大きく変わるということになる。脱工業化といわれるのはそういうことだろうと思う。先進国には化石資源に依存する経済はなくなるが、貯めてきた知識や技術はなくならない。これからはエネルギーは太陽から、水は森林から、森林は炭酸ガスと太陽光から、澱粉や蛋白は森林や海洋からうまく生産する循環技術が発展する。温暖化ガスまで資源として利用される時代が目の前に来ている。環境技術と循環技術は実は農業であり林業であり、畜産業であり、水産業である。鉄や金属は化石資源同様尽きていくので、リサイクルする。戦争や侵略そして昨今のような投機で資源がもてあそばれない限り地球の資源が尽きることはなく、環境も破損されることはない。戦争、侵略、投機というのは、強欲な資本主義が生んだ害毒であり、貧困、格差、飢餓の原因を作った。環境を守るということは、戦争を防ぐことに通じるし、地上からお腹を空かす人をなくすことにもつながるのだ。
ところが、現在人類は9億人が飢餓で苦しみ、40億人はエネルギー不足に苦しんでいる。それは地域によって資源が偏在し、地域間で資源を奪い合って内乱や戦争ぶくみの競争をしているからである。どうしてそうなるか、平たくいえば、食料や燃料は市場に任せておけばもっとも合理的に配分されるという近代経済学の間違った理論とその理論を採用した力のつよい西洋先進国の政治に起因している。市場に任しておけば矛盾は自動的に解消されるというノーテンキな経済学は、世界中を覆い尽くし弱肉強食の世界、力ずくの資源の横奪、不等価交換(植民地的搾取)を作り、紛争や戦乱の基本的な原因を作り拡大してきた。
先進国とは工業国のことである。工業国とは化石資源を確保している国のことである。工業国とは化石資源を産出している国のことではない。そういう国は大体未開発国である。市場も発達していない。食料も行き渡らない。そして工業国とは消費大国である。工業国は流通が大規模に発達し大都市は並び立つ。食べ物にしてみれば、工業国は畜産物の需要が多い。畜産物は農業生産物が迂回して肉や牛乳に代わるわけだから、それだけ農産物の多消費国である。もちろん先進国は桁違いのエネルギーを使いその文明を維持している。
よく言われることだが、石油は40年、石炭は200年、天然ガスは60年で枯渇する。今のペースでこれらを使っていけば、工業国はもうすぐ地球からなくなることになる。ということは先進国の概念が大きく変わるということになる。脱工業化といわれるのはそういうことだろうと思う。先進国には化石資源に依存する経済はなくなるが、貯めてきた知識や技術はなくならない。これからはエネルギーは太陽から、水は森林から、森林は炭酸ガスと太陽光から、澱粉や蛋白は森林や海洋からうまく生産する循環技術が発展する。温暖化ガスまで資源として利用される時代が目の前に来ている。環境技術と循環技術は実は農業であり林業であり、畜産業であり、水産業である。鉄や金属は化石資源同様尽きていくので、リサイクルする。戦争や侵略そして昨今のような投機で資源がもてあそばれない限り地球の資源が尽きることはなく、環境も破損されることはない。戦争、侵略、投機というのは、強欲な資本主義が生んだ害毒であり、貧困、格差、飢餓の原因を作った。環境を守るということは、戦争を防ぐことに通じるし、地上からお腹を空かす人をなくすことにもつながるのだ。
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