ところで、遺伝子組み換えの大豆やコーンやてん菜は知らないうちに我々の生活の隅々まで浸透している。この発祥元は米国のモンサントという巨大農薬会社。強力な除草剤と遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシの種がセットで販売され世界の農業に一大変化をもたらしつつある。既に米国のコーンは85%、大豆は98%は遺伝子操作に代わった。もう勝負あったのか?
遺伝子操作は、医療には大きな革新をもたらそうとしているが、作物は安全性や生態系への悪い影響があるのではないかと大問題となっているのはよく知られた話。日本では遺伝子組み換えの農業は消費者の抵抗もあって実現していない。こんな折、数週間前、モンサントは欧州で遺伝子組み換え作物の承認申請をすべて取り下げるという一報があった。欧州では、日本と同様消費者の抵抗感が根強く、商業栽培の見込みが立たないのだ。だからモンサントは欧州を断念し、南米やアフリカなど、第三国(おそらく日本も)への遺伝子組み換え種子と農薬の販売に大戦略を傾けようとしているという観測だ。いずれにしても、遺伝子組み換え作物か世界各国の消費者を巻き込みながら、安全性の意識の薄い国とか情報が統制された国では消費者を抜きに進められる可能性があり暑苦しい話題となっている。
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