大企業が栄え、その傘下に隷属する、国境の無い大軍のワーカーたち。多くのワーカーは生活設計できない状況になっている。就業の形態が不安定で、雇い主の形態も状態も不安定であることによる。数字上の国民総生産は、世界第三位でも、労働の再生産と安定居住ががおぼつかないところに追い詰められている国民、中でも若年層は、子供を産み、育てる条件を狭められ、国からも社会保障の手当がおぼつかない。加えるに高齢化で親の面倒をみなければならない。子供の貧困が将来の社会的格差をひどくおし拡げる。ストレスが増し、博打が流行る。地方があって、食べるものやエネルギーにこと欠かかない地域経済があって、そこに安定居住が見通せる。地方と中央との格差がない、不安定な就業がないと言う状況を生み出さない限り、子供を産み、育てることのできる人はどんどん減って行くに違いない。これは、トータルにみて再生産構造を持たなくなる経済だから国民経済がやせていくことに他ならない。それでも大企業だけが、グローバルに、格安に労働力を買いあさり、使い捨て、大競争のみに奔走していることで、見かけ上、巨大に成長しているように見えるが、中世期の恐竜にみられるように、突然死は免れない。姿焼きになって地上に横たわることは目に見えている。それは企業を育てる大本の地域経済とその大本の生態系、循環系が機能不全に陥るからである。
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