田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

210421 朝の散歩・昼の散歩(280)・・名無き雑草を愛でる

2021年06月05日 10時21分45秒 |  身近な自然(植木、小鳥、川)、ペット

この時期は百花繚乱、バラ、つつじ、とりどりの庭の千草を見飽きることはありません。今日は多摩川に自生している草を少しピックアップしてみました。残念ながら一つ一つ名前を指摘することができません。一つ一つよく見るとそれぞれに個性が豊かで、花が地味で小さいせいか庭に植えられるエリートではありません。すなわち雑草ですが親しみやすさは引けを取りません。中学時代、遊びまわっていた野原を思い出します。思えば雑、という字は含蓄がありますね。人民を無知と見下ろして民草と言っていた古き時代、民草すなわち雑草ですね。雑、という言葉はあちこちに使われていますが、その本質的な意味は大雑把、混じる、不統一だそうです。混雑、夾雑、交雑、煩雑、雑駁、雑穀・・・。でも雑草には命の躍動を感じます。いろいろ混じりあい、多様性を持っているのが雑草でしょうが、考えてみればわれらの食のもと。薬の元は雑草ですな。お米も大豆も野菜も、食肉も、魚肉も。アジアは欧米などと違って雑草天国です。欧州は氷河期に生物の種が滅んで、日本よりも植物の種類が少なく、馬を使って侵略戦争をしながら草を探したり、牧草にして畜産を繁栄させたそうですが、日本は畜産は盛んではありませんでした。それは雑草のおかげかもしれないですね。豊かな気候と山から海に滋味豊かな土壌と水があり、雑草が王者の暮らしをして農業を助けてきたようです。多摩川を歩くと雑草に勝てないこと、雑草と戦ってはいけないことを知ります。もしも私たちの都市文明が失敗したら、日本はすぐに雑草に覆われることでしょう。雑草は食と薬の根源であることを知れば農薬(枯葉剤)で根絶やしするようなバカをしてはいけないですね。

 


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