カジノ資本主義

120621カジノ資本主義


お金でお金を買い利ざやを得る商売では、国・公債までがトランプのポーカーより早い速度で動き回る。
「生活の経済学」は、富は太陽と土地の中にあり、それは労働によって引き出すと信じている。冨の源は人間の労働にある。米を作る、野菜を作る、水を引く、燃料を作る、家を造る、ものを運ぶ・・・これらは現場があり、そこには練達した職人（労働者・農民・技術者）がいる。労働は常に自然と交渉し自然と向き合い、自然を活用する。そして生活を築く。労働の種類、技術の種類は無数にあり、分業のネットワークがすなわち社会というわけ。
技能は絶えず年長から年少へ受け継がれ引き継がれ、それ自身再生産される。こうした労働の上に、経済が形作られ政治や文化がその外郭を作る。

資産取引がグローバリゼーションの中で、家計の経済を翻弄し、世界各国の生活経済を破局に導きかねない異常なところに来ている。世界のお金をもてあそんだリーマン社が引き起こしたリーマンショックによる世界金融・経済危機から４年、失業者は世界全体で２億４千万人。
世界は、食料もエネルギーも大増産しなければならないほどの需要があるのに、その供給メカニズムを構築できない。労働がこんなに過剰であるというのはお金をもてあます経済運営にしてみたらそうなるだけのこと。ギリシャの国家財政破綻。スペインもついで。このままではドミノ現象になりかねないところにある。