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連日35℃の猛暑。もう、この夏の暑さにもうんざりだ。すでに頭のヤカンも煮えたぎっている。
こうなると思考力と集中力が真っ先にダウン。注意力も弱っているから、言動にもあまり自信が持てない。
とりあえず、タイトルは「ペテンダック」で正しい。あの中華料理の「ペキン(北京)ダック」ではない。
沸騰寸前の頭では、本を読む気力もない。読みかけの漱石も、夏の初めから栞を挟んだままで、明暗の淵をさ迷いつづけている。
長いものや重たいものを読む忍耐力がない。新聞のコラムや書評なんかを軽く読みとばす。とりあえずシャワーを浴びるようなものだろうか。 短い記事は、ときには暑さを忘れて清涼剤にもなる。
平野レミが歌手だとは知らなかった。料理研究家だとばかり思っていた。彼女の歌など聞いたことがない。あの喋り方で、どんな歌を歌うのか聞いてみたい気もする。
ぼくは彼女が好きだ。つっかえるような、危なっかしいせっかちな喋り方がたまらない。言葉を覚え始めの幼児が、何かを喋りたいのだが言葉が出てこない、あのどもるような喋り方。つい引き込まれてしまう。
だから彼女が、テレビの料理番組に出ているとみてしまう。
彼女は不精なので手抜き料理を考えるのだという。完璧ではない、完全ではない、間に合わせのいい加減さと手早さ。そんな料理なら、ぼくにでも出来るのではないかと思ってしまう。
彼女の料理はオリジナル家庭料理であり、奔放なイマジネーションの産物なのだ。おまけに家庭料理だから温かさと親しみがある。料理の原点かもしれない。
彼女の料理はネーミングもすばらしい。自分で創り出した料理に名前を付けるのを楽しんでいる。アイデアとユーモアがある。
そこで、タイトルのペテンダックが出てくることになる。
その料理法は、熱したフライパンで鶏の皮を、油をふき取りながらカリカリに。このカリカリと、千切りにした葱と胡瓜を、手早く蒸した春巻の皮で包み、テンメンジャンをふって食べる。
味は「北京ダック」だという。でも本物ではないから「ペテンダック」。
騙されたつもりで食べてみたい。夏バテにいいかもしれない。
素晴らしい合作だなぁ(^^)vと思います。
喜んで食べてくれる人がいての料理なんだなぁと今更ながらに感じます(^^)
ほんとにすいませんm(__)m
コメント、ありがとうございます。
夫君の和田誠氏との共作でしたか。
どうりで、ネーミングの味も格別でしたね。
ふたりの技とふたりの味で合わせ技一本
というところでしょうか。
教えていただいて、更に味わいが増しそうです。