風の記憶

≪記憶の葉っぱをそよがせる、風の言葉を見つけたい……小さな試みのブログです≫

新しい詩集をつくりたい

2015年01月01日 | 「詩集2015」

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

*

ながい腕を
まっすぐに伸ばして
陽ざしをさえぎり
さらにずんずん伸ばして
父は
雲のはしっこをつまんでみせた

お父さん
いちどきりでした
あなたの背中で
パンの匂いがする軟らかい雲に
その時ぼくも
たしかに触れたのです

先日、父と母の遺骨の一部を九州から持ち帰り、大阪のお寺に納めました。
この寺では十年毎に、集まった遺骨で骨仏という大きな仏像が造られます。
3年後には、父と母のホネもその一部になります。
お寺は天王寺の逢坂というところにあります。
かつては海へと下りてゆく坂道、美しい夕陽に逢える場所、
人と仏が出逢えたりする、
…そんな昔と、いまも行き交うところです。 




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2 コメント

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新詩集を楽しみに (ろこ)
2015-01-02 15:41:38
あけましておめでとうございます。

 今年も素晴らしい言葉の羽を羽ばたかせてください。
 よろしくいお願いします。
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雪あたたかし (風のyo-yo)
2015-01-03 11:26:49
ろこさん

あけましておめでとうございます。
新年のコメント、ありがとうございました。
「言葉の羽」うんと羽ばたけるようがんばります。
雪見障子越しに「雪あたたかし」と、
そんな温かい雪のあるところまでも飛んでいきたいものです。


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