大会前日、荷物をパッキングしていたらザックのチャックが壊れ、急遽別のザックへ。
大会当日、タイツを履こうとしたら紐が切れ。
何となく不安気持で会場へ。
16時間以内プラカードの下からスタート。
入山峠は渋滞がないないと思ったら、整列しての順番待ち。
昨年の大会は後半失速しているので、今年は、前半はあまり無理せずにと言えば聞こえは良いが、別から見れば消極的に歩みを進める。
三国峠でヘッドランプを準備し、第一関門はスルー。
第一関門は4時間51分と昨年とほぼ同じ。
笹尾根は走れそうな場所も歩きになってしまうような、ちょっと消極的な展開。
西原峠で10分程休み、三頭山へ。
立ち止まることはないが、足が動かずペースは遅い。
三頭山には、ようやく着いたといった感じだ。ここは余裕を持って通過したいのだが…。
三頭山から下りは、昨年は結構スリップしていたが、今年はスピードはないが転ばずに下ることができ鞘口峠へ。
ここから登り返しだが、登りは自分でも嫌になるようなスローペースだが、下りはそこそこ下れるので、昨年より10分程早く、9時間36分で第二関門到着。
水の補給と休憩を取って出発するが、長く休んだからか急激に寒さを感じ、震えが止まらない。
暫らくすると体が温まり、御前の登りになるが、何となく胸が重苦しくなってきて、痛くはないが違和感が出てきた。
暫らくすれば治まるかと思ったが、違和感は消えずリタイヤ?の四文字が頭の中を駆け巡る。
途中、6,7人のグループに道を譲ると、後続のライトはかなり遠くなので、自分のペースでゆっくりと進み、御前の山頂へ。
ここで、胸の違和感が消えなければ大ダワでリタイヤと思ったが、休むと胸の違和感が消えた。
御前の下りは昨年は、散々だったが今年はまとも。
大ダワで、たっぷり補給し大岳に向かって出発。
登りは相変わらずスローだが、胸に違和感がないので、一安心。
大岳までのフラット区間は結構走れるので、終盤に期待が持てる。
大岳山頂でジェルを補給して、すぐに下りに入る。
岩場の下りを慎重に、その後に続く下りは結構スピード出して下れる。
綾広の滝の水場で、美味しい水を飲み、御岳までのフラット期間をゆっくりながらも走って第三関門到着13時間56分。
御岳神社の水場で水を飲みフラットの道を快適に進み、日の出山の登りへ。
相変わらず足が重いままだが、足を動かせば、ゴールには着くとの思いで山頂へ。
今年も素晴らしい夜景を瞼に焼き付け、山頂から下りへ。
前後に人もなく、山頂からの下りで、一瞬、道はこれで大丈夫?と想い、後続が来るのを暫らく待つというタイムロス。
金毘羅尾根に入ると、僅かな登りは歩くが、それ以外は体力温存?の効果で走れる。
直ぐ後ろの人から「5時前にゴールに入りたいですね」の声が掛る。
時計を見ると微妙な時間でセーフか。
気持ちも体も集中でき、気持良く下れる。
登山道の終了点で時計を見ると15時間42分。
15時間台は確実なので一安心。
いよいよ最後の四つ角を右折してゴール。
この瞬間、スタートから今までの苦しいことは、すべて忘れてしまいゴールするのが残念でならない。
最後後から来た女性に「一緒にゴールしましょう」と声を賭けられる。
直ぐに「お先にどうぞと」と譲るが最後は一緒にゴール(記録では自分の方が1秒早くなっているが)
ゴールの瞬間、暑さの中のスタートからゴールまでの長くも短い時間が妙に愛おしく感じられた。