中国、露骨な野心 「太平洋分割管理」提案
【ワシントン=山本秀也】米太平洋軍(司令部ホノルル)のキーティング司令官(海軍大将)は11日、昨年5月に中国を訪問した際、会談した中国海軍幹部から、ハワイを基点として米中が太平洋の東西を「分割管理」する構想を提案されたことを明らかにした。上院軍事委員会の公聴会で証言した。同司令官はこの「戦略構想」について、「中国は影響が及ぶ範囲の拡大を欲している」として警戒感を示した。
キーティング司令官によると、この海軍幹部は、「われわれ(中国)が航空母艦を保有した場合」として、ハワイ以東を米国が、ハワイ以西を中国が管理することで、「合意を図れないか」と打診したという。 (続きあり)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080312/amr0803122304014-n1.htm
昨年8月に初めてこのニュースを聞いた時は仰天しました。太平洋管理をアメリカと「分割」というのですから驚くべき野心です。世界の大国の一つとしてアメリカと対等に対峙し君臨しようということでしょうが、太平洋はどこかの国に「管理」されるものではありませんし、これが現実になると、西太平洋に位置する日本はシーレーンどころか完全に中国の管理の内におかれることになってしまいます。中国の頭の中では、西太平洋にある台湾や日本は、もしかすると「中国に管理されるべき海に浮かぶ島」という認識なのかもしれません。
現実に、隣国中国がこのような「独裁的な」野心を持っている国であるとしっかり認識している日本人がどのくらいいるでしょうか。中国相手のみの話というわけではありませんが、中国外交においてはこのように「基本的認識」がまったく違うことを常に意識した上で、国益を考えて付き合わなければなりません。
国会を放り出して中国詣でをする小沢民主党首をはじめとする親中派議員や、中国をかばうことにおいては報道機関としての恥をも捨てる朝日新聞他のマスコミに、無防備に同調することの危険を日本人は常に意識しておく必要があります。