「中川さんの危機感、無にしてはいけない」谷垣氏 中川昭一氏を偲ぶ会 2010.9.28 21:29
中川昭一を偲ぶ会で、遺影に花を捧げる来場者ら =28日午後、東京都千代田区紀尾井町(荻窪佳撮影)
昨年10月3日に56歳で急逝した自民党の中川昭一元財務相の一周忌を前に28日、都内のホテルで「偲(しの)ぶ会」が営まれた。政財界関係者ら約千人が参列し、中川氏の遺影が掲げられた祭壇に献花、中川氏の遺徳を偲んだ。
自民党の谷垣禎一総裁は「中川さんが亡くなる直前に言っていた『日本が危ない』という状況がまさに現実になっている。残された人間は中川さんの危機感を無にしてはいけない」とあいさつした。
麻生太郎元首相は、中川氏が東シナ海のガス田開発問題に熱心に取り組んだことを念頭に、沖縄・尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件について「中川昭一がいたら『日本を売るような話はやめてもらいたい』と大きな声で言っただろう」と語った。(MSN産経)
「故中川昭一氏と民主党・岡田幹事長の外交感覚」 2010/09/27
今回の中国漁船衝突事件と、その後の政府対応、政治家や国民の反応を見ていて、昨年10月4日に惜しくも急逝し、もうすぐ1年を迎える中川昭一元財務相のある言葉を思い出しました。
あれは福田内閣のころだったか、ある日、中国による東シナ海のガス田開発と、日本側の抗議に対するけんもほろろの傍若無人な対応が話題になった際のことです。中川氏は私にこう語りました。
「まあ、中国批判はたやすいんだけど、むしろ『誠意を持って話せば分かる』と言うようなことばかり言って行動しない、きちんと対抗しない日本側の方が問題だ。政治は自国の国益を守るのが第一だ。私が中国の政治家なら、やはり今の中国のようなやり方をすると思う。より大きな問題は日本側にあるんだ」
当時、私はこの言葉に深く頷き、全くその通りだと同意しました。国際社会の倫理レベルはまだまだ低いものだし、ましてや中国がどういう国であるかは初めから分かり切っていることなのです。それなのに、中国側が中国としては当然の振る舞いをすると一々うろたえるというのは、うろたえる側がおかしいということですね。
この言葉を思い出した理由は、民主党の岡田克也幹事長(前外相)が25日に奈良市内で記者団に語った次の言葉がとても気になったからです。 (続きあり) 阿比留氏ブログ〈国を憂い、われとわが身を甘やかすの記〉より
ここ数年、日本の現状をよく知る人々には真剣に心配されていたわが国日本の危うさ-安全保障・尖閣はじめ領土や国境に関する国民の危機感の無さなど、主権や領土という国の根幹に関わる問題が、民主政権交代により一挙に表面に噴き出し、国民の目の前に突きつけられています。
次から次へと民主政権の無知無能が導いてくる考えられないような失政。この機を待っていた中国は、この失敗を見過ごすほど甘くはないでしょう。致命的なことに繋がっていかなければよいのですが。
中川昭一氏は日本の問題を早くから察知し、案じ、声を上げていた数少ない国会議員の中心的存在でした。1年前の衆院選では「日本が危ない」と心の底から訴えられておらました。中川昭一氏を失ってしまったことは、本当に日本にとって大きな大きな痛手です。突然のご逝去からはや一年が経とうとしています。今も無念で残念で仕方がありません。
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日本を守るために日本人が考えておくべきこと
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