海岸にて

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「日出処の天子」山岸凉子

2007-08-11 | 漫画

漫画ネタが続きます。

もう一つの、私にとっての永久保存版が、山岸凉子さんの「日出処の天子」です。

 「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつが無きや、云々」隋書倭国伝   

聖徳太子と蘇我氏の時代、〈大化の改新の少し前くらい?)

聖徳太子が、蘇我毛人(えみし)に恋する〈同性愛ってことですね〉という、大変おもしろいお話です。

聖徳太子はスーパマンというか超能力者だったらしいという話があります。その不思議な力のために母〈間人媛はしひとひめ)から疎まれ、孤独な幼少時代を過ごした厩戸王子〈聖徳太子)は、蘇我毛人(こちらはごく普通の好青年)に出会い、恋してしまいます。厩戸王子は天才的な頭脳を持ち、その上、女か男かわからないくらいの超美形。けれども毛人は、物部氏出の石上斎宮の布都姫(ふつひめ)に恋をし、三角関係に。厩戸王子は恋の苦悩でもんもん、というお話。

山岸さんの絵柄がこの時代の雰囲気にマッチしているのでしょうか、大変美しく哀しく、また不思議な漫画でした。

人間を超えた力や人間の愛や欲や心の闇や、神や仏や古代の神秘や、いろんな要素が混ざり合った不思議な世界。きっとそんなものが全て混ざった時代が古代だったのでしょう。

とはいっても、現代も結局は同じかもしれないですね。

 Manga007                                                                

 


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