詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

たぶん最後の一枚。

2023-12-09 10:00:02 | 千駄記

「レストラン笹目橋」のホーロー看板。

 

12/9(土)冬日和

 

本日、1名出勤しとる。なんでや?と訊けず。

 

「水原弘のアース」「松山容子のボンカレー」「大村崑のオロナミンC」

は、レトロなホーロー看板御三家・・・と決めつけたけど

「由美かおるのアース」や「美空ひばりの金鳥」、

「浪花千栄子のオロナイン」もありますな。

マニアの間では、そこそこの値段で取引されている。

 

今日の画像は通勤する道沿いにあるホーロー看板。

数十年クルマで通っているのに気づいたのは数か月前。

「おっレストラン笹目橋?」と思ったのです。

 

こどものころ貧乏長屋から郊外の一軒家に越したんですが

新居のリビングに大きくて丸い室温計が掛かっていて、

それに「レストラン笹目橋開店記念」と銘打ってあった。

当時、それを見上げるたびに「よもくばし?」と、読んだ。

「笹」と「世」の区別もつかない年齢だったころの話です。

父は昔っから厨房屋でしたから、個人経営の飲食店が近所に

できるっていうと親父が施主に相談されて厨房設備を

作ったわけです。で、開店するとお祝いがてら、その店にゆく。

花輪がいくつも出ていたレストラン笹目橋にも行ったことがある。

 

レストラン笹目橋は開店間もなく無くなりましたが、

建物のカタチは変わらずいまは中古車屋さん。

ほぼ毎日その交差点を通ります。この看板は約半世紀の間

この場所に貼られていることになります。

このブロック塀だけを残して近所は様変わりしました。

近いうちに古いブロック塀も取り壊されることでしょう。

おそらく1970年代、レストラン笹目橋がオープンしたときには

このホーロー看板をあちこちの塀に打ちつけたのでしょう。

たぶん最後の一枚がコレだ。

 

 

おしまい。

 

 

 


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