「からの」第66号 2024-06 編集/発行 遠山景一
短歌雑誌「からの」が届く。
遠山景一さんには、昨年12月の「歌人玉城徹の文学活動展」でお世話になった。
「からの」第66号 <編集ふりかえり>で、
「今年は玉城徹生誕百年」と書いておられる。
私は遠山さんについて、ほぼ何も存じ上げないのだが
玉城徹の身近で短歌活動をされていたであろうことはわかる。
その幸運をまた羨ましく思う。
足を止め白さざんくわの散る花にあかるむ土のおもてながむる 遠山景一「爾後」
春になる峯のしらゆきあるがままに息づかしもよ朝あけにけり
山里は木草うるはし田をやめし人らが胸のいぶせきころか
七人に暮してをりし家に今三人して住む他人行儀に 小林サダ子「何処の何方ぞ」
カーテンを開けば川面静かなり水のべ求め来る鳥のあり 大谷みゑ子「花花よ」
嶺の崎に見渡す街を杖に指しその変貌を子には伝へつ 津田光子「しのぶ山」
未だぱらぱらっと拝見したまでだが目に留まった作品を紹介した。