毎年9/1~9/3の3日間に行われる、「風の盆踊り」のニュースが流れていた。
この間だけで23万人余が風雅なこの盆踊りに引き寄せられて小さな山奥の街にやって来ると言ふ。
小生達夫婦は13年程前にこの街の素晴らしい踊りの一夜を楽しんだ事がある。
演舞場での集団の舞台を、街の片隅の踊り場での踊り、そして旧来の街並みを残した坂の路を、胡弓と三味線と男舞、女舞が静かに踊り下る様を充分に堪能して、富山駅前のホテルに深夜に帰り着いた事を思い出している。
他の地のあの賑々しい盆踊りと違い、越中の山奥に二百十日に大風が吹かない事を祈願して、踊り伝えられたと言ふ「男舞」「女舞」の優雅で静かな踊りは訪れる人達の心をつかんで離さない。
帰宅後に当時に録画した8ミリビデオを何度か鑑賞して、小説「風の盆恋歌」を読んで感傷に浸った事を思い出す。
毎年の事ながら、転勤で訪れた青森の「ねぶた祭り」とこの「風の盆踊り」は、夫婦でもう一度静かに観に行きたいものだと話し合っている。
幻想的な「風の盆踊り」を一枚