ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

JFEスチール見学

2007-10-04 15:19:48 | 勉学
生涯大学も10月に入り忙しくなりました。
1日には校外活動の一貫として、生徒達で企画した地元の企業のJEFスチール(株)東日本製鉄所・千葉を見学しました。1951年に京葉工業地帯の目玉企業のひとつとして、銑鋼一貫の臨界製鉄所として建設された川崎製鉄(株)が前身である。数年前にJFEスチール(株)はこの川崎製鉄と日本鋼管が合併して、千葉と川崎に東日本製鉄所、福山と水島に西日本製鉄所を集約して稼動させている。
ここは東京ドームの約170個分の敷地(約800万平米)に、3つの地区に分かれて工場が群立している。
原料ヤードの近くの東京湾に面した埠頭には18万トン級の大型タンカーが横着けできて、オーストラリアなどから鉄鉱石や石炭が運び込まれる。
そして40数万KWの発電を誇る火力発電所も持つ。
1993年から稼動の第6溶鉱炉での製銑(鉄鉱石から鉄の取り出し)から、製鋼(固くてもろい「銑鉄」)を強くてしなやかな「鋼(はがね)」に変身させ、さらに用途に応じた製品を作る為に、熱間圧延を通じて厚板を製作していくのです。
今回はこのシートバー(溶鉱炉より溶解した鉄を圧延した半製品)を「エンドレス圧延」といふ工法で、接合して圧延する過程を見学しました。3千度にも熱せられた鉄の板が、数トンの圧延機で何度も圧延され、最終工程では時速100Kmに達するベルトコンベアの上で冷却されて、厚版として巻き取られて出て来る工程でした。
全くのオートメーションで管理されているこの工程の技術には全く驚きの連続でした。その工程は6名のオペレーターで操作されているそうである。ここでもまさにIT技術の最先端を見ているようでした。
そして出来上がった製品からは自動車の厚版、部品、スチール缶、ホカロン等の原料の鉄粉まで実に多岐にわたってさらに製品化されるのです。

注目はやはり東京に近い製鉄所のひとつとして、都市と共存し、自然と共生するクリーンな工場を目指している事です。環境にやさしくを合い言葉に、ダイオキシンの発生をほとんど”0”におさえ、産業廃棄物も100%資源化しているようである。当初は4万人も居た従業員は現在は6000人余で運営されている。この製鉄所は度重なる技術革新で世界でもトップクラスの技術を誇り、安定した製品を送り出しているようでした。



コメント (1)
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