以前に、会社に勤めて、その対価として受け取っているお金は、賃金ではないと
書きましたが、当時は賃金と言い通用していましたので、ここでは賃金・賃賃上げと、
言うことにしています。
賃上げ交渉・賃上げ闘争が、会社の一発回答が定着してくると、労組の大きな仕事は、
夏季一時金と年末一時金、いわゆるボーナス交渉・ボーナス闘争だけになります。
さて、賃上げ闘争が片付いて直ぐ、夏の一時金闘争に入るには、双方資料作りが
大変なので、冬に次年度の夏も決める、年間交渉をすることになりました。
そうすると、賃上げ闘争が片付いてから、年末一時金交渉まで、取り分け労組が、
余裕が出来て、このスタイルが定着するのかな、と思っていると、また大きな変化が
起こりました。
ここまで、どちらかと言うと労組側の視点に立って、話を進めてきましたが、
会社側の都合はどうかと言うと、多くの会社の粘土切り替えは、
4/1~3/31なので、賃上げ交渉から夏の一時金まで、特に多忙な時期、
労組の相手をしなければならず、その後も、何より賃金に関する不確定な要素が、
確定しないため、その年の経営戦略が確定できないわけです。
そこで会社側は、 「賃上げ交渉の中で、夏冬の一時金も決めてしまおうではないか」
と提案したのです。
結局会社の主張が通り、春の賃上げと同時に、年に回のボーナスも確定することに
なったのですが、労組の幹部には一大事が起こります。
次回で締めるつもりですので、関心のある方は、もう一度お立ち寄り下さい。