春の賃上げと同時に、年2回のボーナスも確定することになって、
労組の幹部は何故慌てたか。
年三回の労使交渉や闘争で、労組幹部は、結構忙しい日々を過ごしており、
その過程や成果を、組合員に報告することで、ステータスを感じていたのですが、
一年に一回となると、自分たちの存在価値が薄れて来て、組合員からも
「一年の1/4しか働かないのに、給料を一年分取るのはおかしい」
等とクレームがつくような事態になりました。
組合幹部は、苦肉の一策を案じます。
秋にも何か会社と交渉しよう考え、春は賃金だから、秋は労働条件交渉をしよう。
そして、春は春闘とし、秋は秋闘にしようと決まりました。
以前は、入社した社員個人個人は、会社の押し付けに近いものですが、
就業規則という取り決めが有りました。
その後会社と労組が協定を結び、就業規則に優先する労働協約を作りました。
その後、社員を公正に評価するための、人事考課制度の制定、これは、前に書いた
ように、地に銀ではなく給料制度だから必要な制度なのです。
戦後の労使関係は、下記事態を招いて、崩壊しつつあります。
不定期社員制度の導入、企業の海外進出、ヘッジファンド等の、企業経営体質
に対するの撹乱、後進国のスキルアップによる、日本企業の弱体化等などで、
先の読めない時代に入ってしまいましたね。
最後に一言
労使関係について書いたので、労組幹部経験者か、会社の労務担当の出と、
思われるかも知れませんが、私は技術畑を歩いて来た者で、全くの畑違いなんです。
お付き合い有難うございました 。