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戦後の労使関係の変遷(三)

2016年04月02日 | 日々の出来事

春の賃上げと同時に、年2回のボーナスも確定することになって、

労組の幹部は何故慌てたか。

年三回の労使交渉や闘争で、労組幹部は、結構忙しい日々を過ごしており、

その過程や成果を、組合員に報告することで、ステータスを感じていたのですが、

一年に一回となると、自分たちの存在価値が薄れて来て、組合員からも

「一年の1/4しか働かないのに、給料を一年分取るのはおかしい」

等とクレームがつくような事態になりました。

組合幹部は、苦肉の一策を案じます。

秋にも何か会社と交渉しよう考え、春は賃金だから、秋は労働条件交渉をしよう。

そして、春は春闘とし、秋は秋闘にしようと決まりました。

 

以前は、入社した社員個人個人は、会社の押し付けに近いものですが、

就業規則という取り決めが有りました。

その後会社と労組が協定を結び、就業規則に優先する労働協約を作りました。

 

その後、社員を公正に評価するための、人事考課制度の制定、これは、前に書いた

ように、地に銀ではなく給料制度だから必要な制度なのです。

 

戦後の労使関係は、下記事態を招いて、崩壊しつつあります。

不定期社員制度の導入、企業の海外進出、ヘッジファンド等の、企業経営体質

に対するの撹乱、後進国のスキルアップによる、日本企業の弱体化等などで、

先の読めない時代に入ってしまいましたね。

 

最後に一言

労使関係について書いたので、労組幹部経験者か、会社の労務担当の出と、

思われるかも知れませんが、私は技術畑を歩いて来た者で、全くの畑違いなんです。

 

お付き合い有難うございました 。