四十年物の朝鮮人参酒です。
まだ私が現役で、バリバリだった頃、職場は多忙を極め、
協力会社の社長に、人材派遣を頼みました。
採用した三人の一人が、韓国出身でしたが、
人間的にも技術面でも非常に優秀でした。
何か月か過ぎたとき、彼が「お休みを頂きたい」
理由を聞くと、韓国の大きなお祭りがあり、
年老いた親族も、これが合える最後のチャンスだから、
極力帰省するようにとの、便りが来たとのでした。
頼りになる男だったので、無理をして一週間の休みと、
選別を渡しました。
彼が帰って来て、私が今まで受けたことのない、
感謝の心を示し、土産に挑戦人参を頂きました。
この画像は、その時のものではなく、
太いものと細いものが、混じっていました。
細くて、ウイスキーの瓶の口から入るもの、
三四本焼酎漬けにし、太いものは水に入れて戻し、
その汁を利用しようと考え、妻に伝えました。
ところが、飛んでもないことが起こりました。
ん妻は【戻す】と言うことの意味を知らなかったのです。
戻し汁を捨て、エキスの抜け空を、千切りにし、
野菜炒めの中に入れていたのです。
思わず大声を上げた私を見て、キョトンとしていました。
効能と調理法を、良く説明しなかった、私が悪いのですが、
残りは丁寧に教えて無事でした。
さて、四十年間、棚の奥にしまい込んだこの人参酒を、
思いついた今、取り出しておちょこ一杯位づつ、
晩酌の時飲んでいますが、効果はまだ判りません。
時代劇には、高いが良く効くとて、娘が悲劇に合う、
ストーリーが多いですが、
五体不満足な今、効果のほどはいずれ・・・