今日は、先週の金曜日に行った小学校の2回目。
普段はなかなか時間が取れないとのことなので、夏休みの朝練習を何回か一緒にやる。
今日は、5・6年生はほとんどいなくて、4年生が中心だった。
というわけで、早速先日の復習を兼ねて、マウスピースで音を下げたり上げたりするのを一瞬やってから音階をやってみる。それから新しいテクニックとしてタンギングをちょっとやった。なかなか上手な子と、「ぬぁ~ぬぁ~」って感じになっちゃう子がいる。ロングトーンがある程度できないと本当は難しいだろうと思うけど、曲をやるからには少しは分かっていたほうがいいので、とりあえず教えておく。
まぁここまでは割と普通。でも自分がアップしてるときにちょっとプレーヤーモードだなぁ、気をつけないと子供と距離が出るなぁとはちょっと思っていた。
で先日、先生が「今年はかなり頑張ってます。曲も(運動会でやるという5曲のうちの3曲で)、校歌、得賞歌、こんにちはトランペットはできます」と言っていたのを思い出し、、
「こんにちはトランペットをやってみよう!」
というと、なぜか
「えー!!無理!」「できない~ッ!!!」
しかし、まあ少しずつ譜読みしていこうと思い、それぞれのパートに行って一緒に吹いたりしてみた。
コルネットの何人かはちょっと吹けていたけど、あとは最初の音すら定かでない…。
とにかく何度も一緒に吹いてみたり…
でも、一緒にやっていないパートはダラダラ…
全開でプール遊びをしてきたあとなので、くだびれてもいる。
その中の2人(コルネットとアルトホルン)は仲間と一緒の席に座るのも嫌らしく、離れ小島のように陣取っていた。
「よ~し、吹いてみようよ!」と言っても、「やだ!」「できない!」「遊びたい!(すでに遊んでいるのだけど)」の連発。
一通り勝手に吹いて、他もほっとけないので、次のパートへ行っていると、
「できない!やりたくない!遊びたい!!!」と言って、わざわざ私の背中を叩きに来たり、床の周りを這ってみたり…
ははぁ…これは甘えたりないんだな…
と思って、とりあえず無視したり怒ったりしてはいけないと思って、他のパートをやりつつも一緒にやろう!と時折誘う。
別のコルネットの子は、高い音(って言っても、ミドルのソくらい)が出ないから…と言って、最初はやる気がなかったけれど、ちょっとコツを教えたら、普通に上まで出て、曲も吹けるようになっちゃったので、こちらはだいぶ自信がついたみたい。
チューバも最初はドのまわりの数音しか出せてなくて、まわりの子からダメダメ扱いをされていたけど、どうやら低い音の出し方が全然分からなかっただけみたいで、ちょっと教えたら結構きれいに吹いていた。
アルトホルンの子も、一緒に吹いてあげてるときは、彼にとっては今までよりも1オクターブ高い感じだったみたいだけれど、割と吹けるように。ただ、最初の音がどうなると正解かまでは、覚えられないらしく、最初がずれると全部おかしくなって、自分でちょっとダメじゃん…って気分になるらしかった。
ユーフォニアムの2人は去年もやっていた子達なので、少しだけ音を教えたらまあまあ吹けていた。
う~ん…個別に考えたら、少しずつは進歩してくれたと思うんだけど、全体的な
「無理」とか「できない」ということを先に言うダラけた感じと、
頑張ることはカッコ悪いみたいな雰囲気を少しでも、「頑張って出来たときの楽しさ」みたいなのを知ってもらうことで変えて行きたい。
最後に3曲やってみよう!!ってときは、結構楽しそうに吹いていた。
ここでまず反省は…先生が「3曲できます」と言ったのは、6年生もみんな入れば全体としてそれらしくできる、という感じの意味だと言うことに気付かなかったこと。
個々にできるものと思っていたけど、よく考えたら、4年生は音階もようやくいくつか吹けるって言う感じだし、ましてやアルトホルンはドとソのどちらが今出ているのかがほとんど分からない、そんな状態なんだから曲が出来るわけがない。
6年生が主に吹いている中で、何の音が出てるかは分からないけど、一緒に音を出しているという状態なのに違いない。それに気がつかなかった。
こんにちはトランペットが初めてだからできないのではなく、きっと大体そういう感じなのだろう。だからもっと吹いたことのある曲から音をちゃんと教えてあげたらよかったのかもしれない。
それと…練習が終わって、みんなヤダったのかな~?と思ったら、「明日も来るの?じゃあ明日までバイバイ!」とか言ったりして、ちょっとは救いだった。
それにあの逸れてた2人。結局時間中にはまともに吹かなかったけれど、時々吹かせてみると実は息もとても良くて、張りのあるいい音をしていた。で、いい音出てるじゃん!と褒めたんだけど、乗ってこない。
で、練習終わってみんなが帰り始めたら、急にコルネットを吹き出した!
それも割りといい音!
でもやっぱり「ヤダ!」「金管やめる!」とか言ってる。
先生に聞いてみると、彼女は最初全然音が出なくて、随分ブーブーやってたんですって。
で、甘えたりないんだと思っていたから、ちょっとなでてみた。そしたらやっぱり嫌がらない。きっと寂しいんだな…きっと憎まれ口をきくことでしか、大人に相手にされてこなかったんだろうし、友達にも下手くそと思われていたからちょっと傷ついていたのかもしれない。
で、ものはついでといろいろ話を聞いたりしてみた。
2人は水泳が大好きらしくて、結構たくさんいろんな泳ぎが出来るらしい。だから息がいいんだな!
とにかく話を聞いてもらえるぞ~みたいな勢いで2人同時にしゃべるので、かなり聖徳太子のようになった!
それに音楽も嫌いじゃないみたい。
そういえばこの子、金曜日に「ウチに帰っても誰もいないもん!」って。先生が「あらぁ!じゃあお昼はどうするの?」って聞いたら、「メロンパンとバナナ!」っていってた子だな。
で、帰りに「だって、私、キレイな音出ないんだもんッ!!!」って言ってたのを聞いて、なんだか寂しい気持ちになった。
だから、みんなのいる前でまじめに吹きたくなかったんだな…。
本当は吹きたくて仕方がないのだけれど、音が汚いという劣等感があって、
一生懸命やったのにできないって思って傷つくのが嫌だったんだな…と思った。
頑張って上手くいかなくたって、その人の価値は落ちないと思うのに。
それに上手くいくまで頑張ればいい、とも言えると思うし。
「ちょっと頑張ってすぐできないとカッコ悪い」って言う雰囲気、ときどきちょっと荒れた学校に行くと見かける(感じる)ことがある。
人生、何だってそんなにすぐできるもんじゃないと思うし、特に子供時代は頑張ってみること自体にも価値があると思うし、チャレンジしてみる勇気そのものが立派で価値があると思う。
結果だけがすべてじゃない(特に子供時代は!)
でもこの勇気を与えられるのはまわりの大人なのかもしれない。
一人ひとりの存在がちゃんと認められていて、まわりの人の愛がしっかり彼らに伝わってさえいれば、きっとチャレンジする勇気を持てるはず。
あと数回しかレッスンないけど、結果、吹けても吹けなくてもいいから、どんなキミ達でも大事だと思ってるからね~!!大声で伝えたいよ…。まぁ大声では言わないけど…でもそんな気持ちを感じてチャレンジしてくれたら嬉しいなぁ。
よ~し、明日は作戦を変えて校歌からだな!
普段はなかなか時間が取れないとのことなので、夏休みの朝練習を何回か一緒にやる。
今日は、5・6年生はほとんどいなくて、4年生が中心だった。
というわけで、早速先日の復習を兼ねて、マウスピースで音を下げたり上げたりするのを一瞬やってから音階をやってみる。それから新しいテクニックとしてタンギングをちょっとやった。なかなか上手な子と、「ぬぁ~ぬぁ~」って感じになっちゃう子がいる。ロングトーンがある程度できないと本当は難しいだろうと思うけど、曲をやるからには少しは分かっていたほうがいいので、とりあえず教えておく。
まぁここまでは割と普通。でも自分がアップしてるときにちょっとプレーヤーモードだなぁ、気をつけないと子供と距離が出るなぁとはちょっと思っていた。
で先日、先生が「今年はかなり頑張ってます。曲も(運動会でやるという5曲のうちの3曲で)、校歌、得賞歌、こんにちはトランペットはできます」と言っていたのを思い出し、、
「こんにちはトランペットをやってみよう!」
というと、なぜか
「えー!!無理!」「できない~ッ!!!」
しかし、まあ少しずつ譜読みしていこうと思い、それぞれのパートに行って一緒に吹いたりしてみた。
コルネットの何人かはちょっと吹けていたけど、あとは最初の音すら定かでない…。
とにかく何度も一緒に吹いてみたり…
でも、一緒にやっていないパートはダラダラ…
全開でプール遊びをしてきたあとなので、くだびれてもいる。
その中の2人(コルネットとアルトホルン)は仲間と一緒の席に座るのも嫌らしく、離れ小島のように陣取っていた。
「よ~し、吹いてみようよ!」と言っても、「やだ!」「できない!」「遊びたい!(すでに遊んでいるのだけど)」の連発。
一通り勝手に吹いて、他もほっとけないので、次のパートへ行っていると、
「できない!やりたくない!遊びたい!!!」と言って、わざわざ私の背中を叩きに来たり、床の周りを這ってみたり…
ははぁ…これは甘えたりないんだな…
と思って、とりあえず無視したり怒ったりしてはいけないと思って、他のパートをやりつつも一緒にやろう!と時折誘う。
別のコルネットの子は、高い音(って言っても、ミドルのソくらい)が出ないから…と言って、最初はやる気がなかったけれど、ちょっとコツを教えたら、普通に上まで出て、曲も吹けるようになっちゃったので、こちらはだいぶ自信がついたみたい。
チューバも最初はドのまわりの数音しか出せてなくて、まわりの子からダメダメ扱いをされていたけど、どうやら低い音の出し方が全然分からなかっただけみたいで、ちょっと教えたら結構きれいに吹いていた。
アルトホルンの子も、一緒に吹いてあげてるときは、彼にとっては今までよりも1オクターブ高い感じだったみたいだけれど、割と吹けるように。ただ、最初の音がどうなると正解かまでは、覚えられないらしく、最初がずれると全部おかしくなって、自分でちょっとダメじゃん…って気分になるらしかった。
ユーフォニアムの2人は去年もやっていた子達なので、少しだけ音を教えたらまあまあ吹けていた。
う~ん…個別に考えたら、少しずつは進歩してくれたと思うんだけど、全体的な
「無理」とか「できない」ということを先に言うダラけた感じと、
頑張ることはカッコ悪いみたいな雰囲気を少しでも、「頑張って出来たときの楽しさ」みたいなのを知ってもらうことで変えて行きたい。
最後に3曲やってみよう!!ってときは、結構楽しそうに吹いていた。
ここでまず反省は…先生が「3曲できます」と言ったのは、6年生もみんな入れば全体としてそれらしくできる、という感じの意味だと言うことに気付かなかったこと。
個々にできるものと思っていたけど、よく考えたら、4年生は音階もようやくいくつか吹けるって言う感じだし、ましてやアルトホルンはドとソのどちらが今出ているのかがほとんど分からない、そんな状態なんだから曲が出来るわけがない。
6年生が主に吹いている中で、何の音が出てるかは分からないけど、一緒に音を出しているという状態なのに違いない。それに気がつかなかった。
こんにちはトランペットが初めてだからできないのではなく、きっと大体そういう感じなのだろう。だからもっと吹いたことのある曲から音をちゃんと教えてあげたらよかったのかもしれない。
それと…練習が終わって、みんなヤダったのかな~?と思ったら、「明日も来るの?じゃあ明日までバイバイ!」とか言ったりして、ちょっとは救いだった。
それにあの逸れてた2人。結局時間中にはまともに吹かなかったけれど、時々吹かせてみると実は息もとても良くて、張りのあるいい音をしていた。で、いい音出てるじゃん!と褒めたんだけど、乗ってこない。
で、練習終わってみんなが帰り始めたら、急にコルネットを吹き出した!
それも割りといい音!
でもやっぱり「ヤダ!」「金管やめる!」とか言ってる。
先生に聞いてみると、彼女は最初全然音が出なくて、随分ブーブーやってたんですって。
で、甘えたりないんだと思っていたから、ちょっとなでてみた。そしたらやっぱり嫌がらない。きっと寂しいんだな…きっと憎まれ口をきくことでしか、大人に相手にされてこなかったんだろうし、友達にも下手くそと思われていたからちょっと傷ついていたのかもしれない。
で、ものはついでといろいろ話を聞いたりしてみた。
2人は水泳が大好きらしくて、結構たくさんいろんな泳ぎが出来るらしい。だから息がいいんだな!
とにかく話を聞いてもらえるぞ~みたいな勢いで2人同時にしゃべるので、かなり聖徳太子のようになった!
それに音楽も嫌いじゃないみたい。
そういえばこの子、金曜日に「ウチに帰っても誰もいないもん!」って。先生が「あらぁ!じゃあお昼はどうするの?」って聞いたら、「メロンパンとバナナ!」っていってた子だな。
で、帰りに「だって、私、キレイな音出ないんだもんッ!!!」って言ってたのを聞いて、なんだか寂しい気持ちになった。
だから、みんなのいる前でまじめに吹きたくなかったんだな…。
本当は吹きたくて仕方がないのだけれど、音が汚いという劣等感があって、
一生懸命やったのにできないって思って傷つくのが嫌だったんだな…と思った。
頑張って上手くいかなくたって、その人の価値は落ちないと思うのに。
それに上手くいくまで頑張ればいい、とも言えると思うし。
「ちょっと頑張ってすぐできないとカッコ悪い」って言う雰囲気、ときどきちょっと荒れた学校に行くと見かける(感じる)ことがある。
人生、何だってそんなにすぐできるもんじゃないと思うし、特に子供時代は頑張ってみること自体にも価値があると思うし、チャレンジしてみる勇気そのものが立派で価値があると思う。
結果だけがすべてじゃない(特に子供時代は!)
でもこの勇気を与えられるのはまわりの大人なのかもしれない。
一人ひとりの存在がちゃんと認められていて、まわりの人の愛がしっかり彼らに伝わってさえいれば、きっとチャレンジする勇気を持てるはず。
あと数回しかレッスンないけど、結果、吹けても吹けなくてもいいから、どんなキミ達でも大事だと思ってるからね~!!大声で伝えたいよ…。まぁ大声では言わないけど…でもそんな気持ちを感じてチャレンジしてくれたら嬉しいなぁ。
よ~し、明日は作戦を変えて校歌からだな!