こんばんはー!!
今日は、今年の日本音楽コンクール(我らとしては「毎コン」と呼ぶのがしっくりきちゃうけどw)トランペット部門がFMで流れるってんで、晩御飯を食べた後に旦那と聴こうってんで、ラジオアプリを立ち上げるも、我が家の地区はまさかの「難視聴地域」てやつだったwww
そんなわけで、これはいかん(笑)ってことで、radikoを立ち上げ、そっちで聞くことに(笑)
で、聴かせていただきましたーぁ!!
やはり上位入賞ともなると、安定感がある人、歌が自然な人、音が良く響かせられてる人、、、それぞれに良いところがあって、そしてこれからが楽しみってヤツだろうなーなんて思いました。
で、そう思いつつ、今回に限ったこと話じゃないんだけど、何かしら今って、「キレイに、破綻しない感じで、特に個性や主張があるとかではなく、、、」って言うのがちょっと風潮かなぁ?なんて話をしてて、その上でいろいろ考えちゃうんだけど、
昔(ワタシらの若い頃)の方が、「俺の音楽ー!!」って感じで、ある程度強めの主張があったような気もするし、
もっと攻めてイケー!!っていう風超もあった気がする、、、
北〇先生が、無難に当てに行って音楽的に攻めないよりは、攻めに行って外したほうがまだマシ、みたいな意味のことを言ってた、と先輩からよーく聞かされていて、
だから、「音楽」を最優先にして、その結果外れても致し方なし(もちろん外さない方が良いに決まってるし、その頃だと「今日は1音外してしまった、、、」って1つ外してガッカリしてる先輩がほとんどで、基本ノーミスで行くモノだった)って言うのが、風潮だったように思うんですよね。
だから、なんか無難で減点するところはないけど、それで?みたいな演奏をしてはダメって言うのが基本にあった気がします。
そんなこと言っても、すっかり忘れてたけどね(笑)
それに、ホント今はポンコツっぷりを晒してるから、結局「当てに行く」みたいな演奏もいっぱいしちまってて、当てに行くからちゃんと歌えないんだ、、、と終わったあと反省することもホントしばしば。。。。
やっぱり音楽が良くないとね😢
ちょっと順番が前後しちゃうけど、
そう、なんか今の時代の演奏にモヤモヤするなぁ、と思っちゃうのはなぜだろう?って思ってた時に、
岡本太郎さん著の「心の中に毒を持て」かな?それを読んだら、芸術の三原則ってのが書いてあって、
芸術はきれいであったはいけない。
うまくあってはいけない。
心地よくあってはいけない。
ってね。
いやいや逆でしょ?ってツッコミ入るだろうし、本人も「なんだ、まるで反対ではないか、と呆れるかもしれない。」と書いてる。
でも、読んでいくと、なるほど!!と思う。
きれいであってはいけない、というのは「美しい」というのは違う。
うまくあってはいけないってのは、技術屋さんは上手いことが大切だけど、芸術にはうまさは関係ないというのだ。
技術屋、職人、、、そういうことばが「うまい」ってところに当たるらしい。
そう思うと、破綻しないように、良い感じで、ってのは、技術屋さんや職人としての音楽家であれば、やはり大切。でも、「音楽家で芸術家」であろうとしたときは、上手さで芸術というのは魂が震える感じとはやはり違う。それは職人技みたいなモノ。職業者として必要なスキルとしては「上手い」ってのは大事だろうけど、イコール芸術家なのか?って話はまた違う気が確かにする。
最後の「心地よくあってはいけない」ってのは、「なんだか良い感じー」みたいなことじゃダメで、心にどこか引っかかって来たり、ドキッとさせられたり、、、そういうところがないとダメってことかな。
そう思うと、職人と芸術家には大きな違いがあって、やっぱり「ソリスト」に求められてるのは、芸術家としての在り方なんじゃないかなー?とか思ったりするし、今はみんなが「職人」的なモノを芸術と思って、心の中の「うぉー!!」とかそういうものは爆発させずに、すーっとキレイに演奏するってのね。
作曲家がいつの時代の人で、どんな曲を他に書いていて、誰が友だちで、どういう作風で、どんなことがあったか、それにその時代の美術や芸術、などについて、考えたりするのだろうか?
そういうのって、知ってても上手く吹けたりは全然しないんだけど、やっぱり意味は違ってくるよね。
違ってくるんだけど、今はそういうことは「無駄」に見えちゃうんだろう。別に吹ける吹けないに関係ないんだからって。
なんかそういうのを知っていて、歌の曲なら歌詞も知ってて、曲に込められた意味も知ってて、その上で演奏するのと、譜面をパッと見て、それをちゃんと吹けるってのでは、それは凄い技術だから「仕事」としては最高に素晴らしいけど、それが「芸術」か?って言ったら、やっぱり全然違うように思える。
なんかモヤモヤしてたモノが、この芸術の三原則ってのを言語化してもらえたおかげで、そうか、、、「仕事」で必要な技術ってのと、「芸術」ってのがごちゃまぜになって、同一視されてるから、モヤモヤするのか!と理解できました。
なーるほどぉ。。。
お仕事モードの職人調の方が、スタイリッシュで何か高い評価が受けられそう!短時間に一定のレベルをクリアして、人に喜ばれる状態に出来るという技術。それを持ってる人がいわゆるプロフェッショナルってこと。
芸術ってのは「仕事」じゃない。魂の叫び(時にはめちゃくちゃ静かな心の動きでもあるかもしれない)なんだよね。だから、それを相手が評価してくれて、結果お金になることはあるかもしれないけど、「お金のため」にやることではないってことだ。
だからなんかそれが良いんだ!って感じになって来てたけど、2つの異なる価値観なんだ!と分かれば、なんかスッキリする。
自分が今どっちをやろうとしてるのか、今どっちを聞いてるんだ?それが分かれば、良いってことでしょ?!
そんなことに気が付いた、本日でございました。
さーて、めっちゃ眠いです(笑)
寝まーす!!それではみなさん、また明日ー(^▽^)/