西やん中洲にいます。

西やん67歳、日々の出来事独り言

今日のいろいろ1085 【なんで中国は福島原発の処理水に文句を言うの?】

2023-10-02 20:10:27 | 今日のいろいろ
こんばんは。

ジャニーズの会見が開かれ、NHK、民放4局が生中継したそうで。
もちろん、リアルタイムでは観ていませんが、荒れたみたいですね。
記者の中にも「わきまえない人」は居ますよね。
東京新聞の望月衣塑子記者とか。今回も”大暴走”したようです。

【なんで中国は福島原発の処理水に文句を言うの?】
今日、Yahoo!ニュースで読んだ、「Book&Apps」というWebメディアの記事ですが。筆者は、桃野泰徳という方です。

飲み会の席で、友人が長年の仲良しだという女性に、
「なんで中国は福島原発の処理水に文句を言うの?中国のほうが高濃度のトリチウム水を排出してるんだよ?」といったそうです。

話を向けられたのは、日本に長く住む中国籍の女性。
筆者は、「長年の友人とは言え、ちょっと無茶な質問だろう」と思ったそうですが。中国籍女性の回答は。

『そんなの、バカ正直に発表するからに決まっているでしょ!発表したんだから、文句を言われても当然!』と。

筆者も、「その発想はなかった」と思ったのと同時に、「これが異文化との出会いか」と妙に感心したそうです。

ここまで読んでの私の受け止めは。
「バカ正直に発表するからだ。黙っていればいいものを」という発想なのかと感じました。

先を続けると。筆者が、
「〇さん(中国籍の女性)、少し教えてください。それは”正直は必ずしも美徳ではない”という意味ですか?」と尋ねたそうです。

その答えは、
『それは少し違います。わからないことをわからない形で発表するから間違っているんです。それなら、黙っていたほうがマシなんです』

『だって、トリチウムと言われて何%の人が、それがなにか説明できますか?80%以上の人がわかりませんよね』

『人はわからないことは怖いんです。子供はオバケを怖がります。だから、わからない情報を理解できない形で発表して、怖がる方が悪いというのは間違っています』と。

筆者も、「中国の人の常識では、きっと黙っておけばバレないという趣旨なのだろう)と思っていたとのこと。さらに言えば、中国政府は処理水の安全性を理解した上で国民を煽り、政治的なカードにしているというのが一般的な理解で、そんな先入観から、黙っておけば得をするのに余計なことを言う方が悪い、という趣旨の読み誤っていた。」と書かれています。

「しかし、わからない形で情報を発信し、それで義務を果たしたと考えているのであれば、それはおかしい、という批判であれは、それは聴くべき言葉だ」と。

「安全性とは別に、『怖がる方が悪い』という考えは決して容認すべきではないはずだ」と。

多くの人が、それを”言われる側”になったことがあり、そしてその時に大きなストレスを感じたことがあるはずで。

「わからない部下が悪い」
「近いできない社員の頭が悪い」

「こんな言葉で、無能な上司や経営者に苦しんだ経験がある人は、きっと多いはずだ。」と。

私の考えですが。
確かに、日本政府の説明、岸田首相や大臣などの説明をそれだけの国民が理解しているか。
それでも、国民がそれほど大声で言わないのは、「仕方ないこと」。
「よくわからないけど、政府やテレビなどの報道で、『放射能は除去し、除去できないトリチウムは、基準以下に薄めて海洋放出するといっているので、とりあえず安全なのだろう』程度の理解なのだと思います。

よく政府の会見で、「十分に説明し・・・」と言っていますが、本当に充分なのか。とは思います。

ただ、この記事を読んで、「わからない事をわからないまま発表するから」という意見は理解できました。
それでも、中国政府の対応は、度を過ぎている。
「理解しているけれども、利用している」としか思えません。
日本政府が説明をする場や、中国の専門家を含めての議論をと働きかけても、中国側が対応しないのですから。
ましてや、中国国民に日本政府が直接説明する。というか、正しい情報を伝える手段はありません。中国政府、中国共産党にとって都合に悪い情報は、日本の国際放送なども、都合の悪い部分は「遮断」されます。中国の国民がSNSで発言したものでも、(それが正しくても)都合の悪いもの即削除される国ですから。

中国人に対してだけでなく、日本人に対しても、「わかりやすく、本当に丁寧に公表、説明をしているのか」。
”わかろうとしない人”(国)には無理ですが。

サザノールスターズの『Relay~社の詩』の歌詞に。

分かり易い言葉で
どなたか教えてくれませんか?

未来の都市が空を塞いで良いの?
我が身(日本)を映した鏡のような月を
ピアノの音色(おと)が今も胸に響く
コミュニケーションしようと


いつもいつも思っていた
知らないうちに
決まっている

では、また。



今日のいろいろ1084 【フェイク・バスターズ】

2023-10-01 18:32:03 | 今日のいろいろ
こんばんは。

10月1日です。
こういう言い方も徐々に増えてくるのでしょうが。
「2023年も残すところ3か月」です。
もう4分の3が過ぎたんですね。早いです。

【フェイク・バスターズ】
NHKで放送された『フェイク・バスターズ  ”ウィズフェイク"時代をどう生きるか』という番組があります。(今、「NHK+」で観れます)

その中で出てきたい事例。
Aさん(姉)、Bさん(妹)の姉妹。妹のBさんの子宮に悪性腫瘍(ガン)が見つかりました。その段階では適切な手術をすれば命に係わることはなかったのですが、手術では子宮などの全摘出が必要とのことで、将来、結婚しても出産できないということになります。

Bさんは、何とか手術をしないで済ませる方法はないかと「ネットを検索」。そこで、ある企業のセミナーの存在を知りました。
そこでは、「ガンの進行を抑えることができる水」が紹介されており、それを入手するには、その会社の未公開株を購入する必要があると。
Bさんは、最終的に50万円を支払っていたそうです。

その会社では、いろいろな相談窓口を設けていて、「がん対処アドバイザー」の様な人も。そして、手術や抗がん剤などは害にはなっても役にはたたないようなことを吹き込まれ、結局、病院のも行かず、その会社に依存した結果、激しい痛みに襲われるようになり、入院。
その時点での診断では、全身に転移し対処のしようがないとの診断。
結局、Bさんは亡くなってしまったとのこと。

姉のAさんは、何度も病院での治療を進めたのですが、Bさんは聴く耳を持たず。完全のその会社のいう事に載せられて命を奪われてしまったということです。

これは、「不安」な気持ちを抱いた時に、ネットの世界で「狭い情報」の中に閉じ込められていってしまう「フィルタバブル現象」というものだそうです。
ある「情報」のみを信じ、他を信じなくなってしまう。

他の事例でも、女子高生のCさん。
母と娘の2人暮らし。ある時に、母親が体調を崩し、そんな中で母親がネットの世界に入り込み、いわゆる「陰謀論」を信じるようになり。
「ウクライナで戦争なんて起こっていない。あれは、ウクライナの自作自演なのよ」と言い出したとのこと。
Cさんが、重い生理痛で苦しみ、母親に薬を購入してほしいと言うと、「市販薬は信用できない。我慢しなさい」と。
高校生で、自分のお金を持たず、母親にお金を出してもらうことしかできないCさんは、ただただベッドで我慢しているしかなかった。と。

この番組の中で言われていたのは、”ウィズフェイク”の時代だと。
”フェイク”な情報がなくなることはなく、身近にあふれている。それをどう見極め、自分を守っていくのかを身に着けていく必要がある。とのこと。

今日の日本テレビで『報道バンキシャ』で、国慶節の期間に日本を訪れている中国人を取材。また、中国国内でも中国人に取材。
その中で、『中国人が2分化している』と。

上海から一人で訪日した若い女性。アニメが好きで独学で日本語も覚えたという彼女。もう10回くらい日本に来ているそうで。
記者が「処理水」の問題について取材すると。
「日本で『海鮮』を食べたと親にいうと、『どうしてそんな危険なものを』と言われるでしょう。なので言わない。」と。
それで、彼女が見せてくれたスマホ。そこには、いろいろなメディアなどが登録されているのですが、彼女が、
年配の人は、これしか見ないでしょう、と示したのが『人民日報』(中国共産党機関紙)。年配の人は中国政府を信じているから。と。
今の「中国国営テレビ」では、「日本の『核汚染水』海洋放出」の批判的なニュースばかりが流されている訳で、自分で進んで「他からの情報」を求めない限り、中国政府、中国共産党から知らされる情報のみ。

これは、「ウクライナ侵略」を始めてからのロシア国営放送などが、「侵攻の正当性」を主張したり、「戦況について作られた情報」を流したりして、独立系メディアを弾圧して排除し、国民に信じ込ませているのと同じ。
若い人などは、別の手段で情報を入手し、危険を感じて国外に退去したりしている訳ですが。

少なくとも、日本では、そこまでの『国家機関の情報操作』などはないと思うのですが。”フェイク。ニュース”、”フェイクな情報”はたくさんあります。

災害が起きた時のSNSでの”フェイク情報”の拡散。
熊本地震の時に、「動物園からライオンが逃げた」と写真付きでデマ情報が拡散されました。
最近では、水害について、『生成AI』が作成した画像(写真)を拡散した例も。
アメリカでは、「ペンタゴン(国防総省)の近くで大爆発が発生」と、やはり『生成AI』で作成された画像が拡散し、一時、株価も下落。海外で速報された。という例もあります。

”ウィズフェイク”の時代。
ある情報を入手した時、それをすぐに『拡散』するのではなく、他の情報源でも確認し、真偽を確かめてから『拡散』すること。
安易に情報の拡散を行わない。

ある狭い範囲の情報に依存しない。これも、他の情報源での確認をすること。
冷静に考えれば、「民間の会社が販売している『水』で、がんが治るか」ということ。ただ、どうしても信じてしまう心理状態になることもあるのも事実。
そうならないためのことを考え、身に着けておかないと。

害がある訳ではありませんが。
ネットで「あるもの」を検索したり、ある「広告」を見たりすると、それ以降、ネットの画面に「関連する広告」が表示されます。
個人の検索履歴に合わせて、個人向けに広告がカスタマイズされ、選別されて表示される仕組みなのでしょう。
私がよく見る「Yahoo!ニュース」も、いろんな記事を見ていると、同じような記事が増えてきているような。
私は「Yahoo!ニュース」を見るときに、その記事の「配信元」を気にします。
テレビ局、新聞社、雑誌社、通信社、「BBC」や「ニューズウィーク」「朝鮮日報」など海外メディア。
そして、同じような記事は比較して。

ある方向に偏らないように。
「フィルタバブル現象」に飲み込まれないように。
気を付けたいと思います。

では、また。