こんばんは。
10月1日です。
こういう言い方も徐々に増えてくるのでしょうが。
「2023年も残すところ3か月」です。
もう4分の3が過ぎたんですね。早いです。
【フェイク・バスターズ】
NHKで放送された『フェイク・バスターズ ”ウィズフェイク"時代をどう生きるか』という番組があります。(今、「NHK+」で観れます)
その中で出てきたい事例。
Aさん(姉)、Bさん(妹)の姉妹。妹のBさんの子宮に悪性腫瘍(ガン)が見つかりました。その段階では適切な手術をすれば命に係わることはなかったのですが、手術では子宮などの全摘出が必要とのことで、将来、結婚しても出産できないということになります。
Bさんは、何とか手術をしないで済ませる方法はないかと「ネットを検索」。そこで、ある企業のセミナーの存在を知りました。
そこでは、「ガンの進行を抑えることができる水」が紹介されており、それを入手するには、その会社の未公開株を購入する必要があると。
Bさんは、最終的に50万円を支払っていたそうです。
その会社では、いろいろな相談窓口を設けていて、「がん対処アドバイザー」の様な人も。そして、手術や抗がん剤などは害にはなっても役にはたたないようなことを吹き込まれ、結局、病院のも行かず、その会社に依存した結果、激しい痛みに襲われるようになり、入院。
その時点での診断では、全身に転移し対処のしようがないとの診断。
結局、Bさんは亡くなってしまったとのこと。
姉のAさんは、何度も病院での治療を進めたのですが、Bさんは聴く耳を持たず。完全のその会社のいう事に載せられて命を奪われてしまったということです。
これは、「不安」な気持ちを抱いた時に、ネットの世界で「狭い情報」の中に閉じ込められていってしまう「フィルタバブル現象」というものだそうです。
ある「情報」のみを信じ、他を信じなくなってしまう。
他の事例でも、女子高生のCさん。
母と娘の2人暮らし。ある時に、母親が体調を崩し、そんな中で母親がネットの世界に入り込み、いわゆる「陰謀論」を信じるようになり。
「ウクライナで戦争なんて起こっていない。あれは、ウクライナの自作自演なのよ」と言い出したとのこと。
Cさんが、重い生理痛で苦しみ、母親に薬を購入してほしいと言うと、「市販薬は信用できない。我慢しなさい」と。
高校生で、自分のお金を持たず、母親にお金を出してもらうことしかできないCさんは、ただただベッドで我慢しているしかなかった。と。
この番組の中で言われていたのは、”ウィズフェイク”の時代だと。
”フェイク”な情報がなくなることはなく、身近にあふれている。それをどう見極め、自分を守っていくのかを身に着けていく必要がある。とのこと。
今日の日本テレビで『報道バンキシャ』で、国慶節の期間に日本を訪れている中国人を取材。また、中国国内でも中国人に取材。
その中で、『中国人が2分化している』と。
上海から一人で訪日した若い女性。アニメが好きで独学で日本語も覚えたという彼女。もう10回くらい日本に来ているそうで。
記者が「処理水」の問題について取材すると。
「日本で『海鮮』を食べたと親にいうと、『どうしてそんな危険なものを』と言われるでしょう。なので言わない。」と。
それで、彼女が見せてくれたスマホ。そこには、いろいろなメディアなどが登録されているのですが、彼女が、
年配の人は、これしか見ないでしょう、と示したのが『人民日報』(中国共産党機関紙)。年配の人は中国政府を信じているから。と。
今の「中国国営テレビ」では、「日本の『核汚染水』海洋放出」の批判的なニュースばかりが流されている訳で、自分で進んで「他からの情報」を求めない限り、中国政府、中国共産党から知らされる情報のみ。
これは、「ウクライナ侵略」を始めてからのロシア国営放送などが、「侵攻の正当性」を主張したり、「戦況について作られた情報」を流したりして、独立系メディアを弾圧して排除し、国民に信じ込ませているのと同じ。
若い人などは、別の手段で情報を入手し、危険を感じて国外に退去したりしている訳ですが。
少なくとも、日本では、そこまでの『国家機関の情報操作』などはないと思うのですが。”フェイク。ニュース”、”フェイクな情報”はたくさんあります。
災害が起きた時のSNSでの”フェイク情報”の拡散。
熊本地震の時に、「動物園からライオンが逃げた」と写真付きでデマ情報が拡散されました。
最近では、水害について、『生成AI』が作成した画像(写真)を拡散した例も。
アメリカでは、「ペンタゴン(国防総省)の近くで大爆発が発生」と、やはり『生成AI』で作成された画像が拡散し、一時、株価も下落。海外で速報された。という例もあります。
”ウィズフェイク”の時代。
ある情報を入手した時、それをすぐに『拡散』するのではなく、他の情報源でも確認し、真偽を確かめてから『拡散』すること。
安易に情報の拡散を行わない。
ある狭い範囲の情報に依存しない。これも、他の情報源での確認をすること。
冷静に考えれば、「民間の会社が販売している『水』で、がんが治るか」ということ。ただ、どうしても信じてしまう心理状態になることもあるのも事実。
そうならないためのことを考え、身に着けておかないと。
害がある訳ではありませんが。
ネットで「あるもの」を検索したり、ある「広告」を見たりすると、それ以降、ネットの画面に「関連する広告」が表示されます。
個人の検索履歴に合わせて、個人向けに広告がカスタマイズされ、選別されて表示される仕組みなのでしょう。
私がよく見る「Yahoo!ニュース」も、いろんな記事を見ていると、同じような記事が増えてきているような。
私は「Yahoo!ニュース」を見るときに、その記事の「配信元」を気にします。
テレビ局、新聞社、雑誌社、通信社、「BBC」や「ニューズウィーク」「朝鮮日報」など海外メディア。
そして、同じような記事は比較して。
ある方向に偏らないように。
「フィルタバブル現象」に飲み込まれないように。
気を付けたいと思います。
では、また。