ウクライナの悲劇

どこの国もウクライナを守れない、
いや･･･、
結局守るつもりもないのかもしれない。

【AFP＝時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日、ロシア軍の大規模侵攻を前に
「われわれは孤立無援で防戦している。共に戦ってくれる者はいないようだ」と述べた。


1991年ソ連が崩壊した時に、ウクライナには1900発の核弾頭が取り残された。
ウクライナは独立国としてこの核弾頭保持を表明したが、ロシア、アメリカ、イギリスが許さなかった。
放棄の条件として領土保全と政治的独立を約束するブタペスト合意がなされた。
フランスと中国もこの趣旨に賛同し、別々の書面で同様にウクライナに安全保障を提供する。
国連の常任理事国がこぞってウクライナに対し核兵器の撤去を条件に安全保障を約束したわけだが、
2014年3月、クリミア半島はロシアに併合された。
一夜にして「ブタペスト覚書」は反故にされ、国連はウクライナの領土保全を守れなかった。

そして今、理不尽にも国全土が攻撃され首都キエフにもロシア軍が迫っている。
核兵器を所持していたならこうはならなかったのだろう。

こんなことが許されるのか･･･、
不正義が過ぎて悲しくなってしまう。

ロシアの思い通りの形に落ち着くのなら、
中国が台湾を侵攻するのも遠くない出来事となるであろう。