てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

宮崎駿「風立ちぬ」で岡田という人の評価

2015年02月28日 12時00分00秒 | 【ヒゲ親父】評論的な・・・
宮崎駿の最終作品「風立ちぬ」については、
皆さんはどう思います?

先日テレビ放映されて、
録画もして見たのですが、
「千と千尋」や「もののけ」に比べても
なんとなく物足りなさを感じたのは
オイラだけではなかったはず。

でもね、
この「風立ちぬ」を
宮崎作品の最高傑作と評する男がいる。

知る人ぞ知る岡田斗司夫というオタクのキング?

見るからに怪しげなオッサンなんだが、
そのユーチューブで評論を聞いてると
正直感心しました。
この映画には大変奥深い意味が込められていたのです。

<岡田の批評まとめ>
・次郎は飛行機であれ女性であれきれいなものにしか興味がない人間である種非人間的
・きれいな女の人が登場する度に必ず目で追っている(2回見て確認したらしい)
・次郎が最初に惚れたのは女中。学校に荷物が届けられた時に思い浮かべる幻影が女中だった
・菜穂子はそれに気付いていて、森の入口にパラソルとカンバスを置き、誘い込む駆け引きをしている
・その帰りに「女中は嫁いだ」というのも自分に振り向いてもらうため
・次郎が興味があるのは「美しいもの」だけ。飛行機だけの話じゃなく全般的にそう
・次郎は菜穂子に「きれいだ」しか言わない
・次郎が送った菜穂子への手紙には、菜穂子の身を案ずる文は三行だけで、あとはずっと「美しい飛行機作り」の話
 (ちなみに原作漫画には次郎からきた手紙を「仕事の話ばっかり」と捨てる菜穂子の場面がある)
・菜穂子は次郎のきれいなものしか愛さないという性質に気付きサナトリウムから出て自分のきれいな姿だけを見てもらう決心する
・そんな次郎を上司や妹が「エゴだ」と責めている場面がちゃんとある
・九試が完成したさいに風が吹いて菜穂子の死を知らせるのは、つまり菜穂子の犠牲があって飛行機が完成したことの暗喩
・この映画は決して美しい恋物語ではなく、創造的人生の持ち時間10年で、仕事を完遂させるには犠牲が必要で、女性はそれを諦観の面持で付き合うしかない
・一見は美しいだけの話に見えるが、上記のような残酷さが裏に潜んでいる

とある。

すげ~、
プロの観察力を見たという感じ、
そしてこの映画を非常に残酷な内容と結論づける。

この岡田という人
今回初めて知ったんだけど今後ともなんとなく気になるオッサンとなった。
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