てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

こんな山中で世界遺産級の建築物を見た・・・・

2014年11月04日 21時03分05秒 | 【ヒゲ親父】地理のこと
昨日の一人旅

一番の目的はある建築物を見に行くことだった。

それがこれ


なんじゃ、そのボロ倉庫は・・・って、
(やれやれ ┐(´-`)┌)

いやいやいやいや、
これはたいへんな代物なんです。

たいへんたいへんたいへん・・・
(ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-.
(興奮しすぎ)

あっ少し落ちつこう・・・・・・・。


富岡製糸場が2014年6月に世界遺産に登録されました。
日本の18ある世界遺産の中で一番新しい登録です。



さて、富岡製糸場は1872年(明治5年)に完成し、
日本の近代化にだけでなく、絹産業の技術革新・交流などにも大きく貢献した。



殖産興業の政策は富岡製糸場だけでなく、
それに続けと日本には何か所かの製糸場が建設された。

今年、富岡製糸場が世界遺産登録と注目されるなか、
地元の新聞に「山中に残る◎◎製糸場の遺構」という記事が1面トップで載った。
(新聞掲載写真)

<記事内容>
明治7年に富岡製糸場を模して建てられ、□□県の繊維産業の原点となった「◎◎製糸場 」の遺構とみられる建物が、◎◎市△△温泉の山中に残っていることが分かった。操業地の◎◎▽町から戦前に移築されたとみられ、変転を経て現在は倉庫となっている。研究者は「□□県内初の近代工場建築」として、文化財的な価値を指摘しており、関係者から は、富岡の世界遺産登録を好機ととらえ、詳細な調査や保存を求める声が上がっている。

なのである。


それをオイラは見に行きたかったのだ。

富岡製糸場からたった2年後の
明治7年(1874年)ですよー!

今から140年前!!!の建築物

そんな貴重な建築物が、
こんな山中に誰にも注目されず、ひっそりと・・・・・・。


さてこれが、当時描かれた錦絵の鳥瞰図(非情に貴重)
富岡製糸場にも劣らない立派な建物。



それほど貴重なものなんだということをふまえて、
オイラが撮ってきた写真をどうぞ。

こんな山中の奥の・・・


昨日紹介した山間の温泉街をさらに超えて
山中を走ると道路脇にこれが見えてくる。

(立入り禁止の看板が・・・)

でたー!まさに新聞記事の写真の建物だ


特徴ある天窓のある造り


雑草だらけで管理されてない


奥の方がよく見えないな~



もっと奥にも行きたいし、反対側にも行きたかったが
足場はぐちゃぐちゃでこの時期冬眠前の熊にも注意せねばならないので
今回はあまり無理をしないことにした。


見てください、さっきの鳥瞰図の絵と比較すると、
まさにこの黄色枠内の部分を移築したと思われます。




瓦はスレート葺きに変わっているが、特徴ある陽光取りの天窓の造りは一致する。

これはスゴイことですよ。
世界遺産級の建築物がこの山中にあるということに、
オイラは感動した。


最後に新聞記事から補足情報を

遺構は木造平屋建てで、●●温泉にあった●●ホテルが保養所として進駐軍に接収された終戦直後は、進駐軍が馬小屋に使ったと伝えられる。
現在は周囲に草が生い茂り、地元でも建物を訪れる人はほとんどいない。
なお、製糸器械場が●町から移されたことを記す史料は確認されておらず、移築の時期は不明。
●●村長は、建物が戦前、●●ホテルを開いた●●●によってここに移されていた可能性があるとみており、
「保存に向けて、近代建築の専門家に価値や状態を見てもらう必要がある」と話した。
●●教授は、世界遺産登録の勧告を受けた富岡製糸場に注目が集まっていることを挙げ 、
「ほぼ同時代に造られた●●製糸場にも今後、光が当たる」とみて、将来の保存、利活用を見据えた実測調査の必要性を強調した。

以上報告終わります。

ふぅ~今回の記事は時間がかかった。
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