ウクラインは、クサノオウという植物から抽出した成分と、チオテパという抗がん剤を結合させた薬剤だそうです。
なお、クサノオウは、道端などでごく普通にみられるケシ科の植物で、毒草ですが、「白屈菜」という漢方薬として皮膚病などに用いられるそうです。
また、チオテパは、アルキル化剤の一種で、DNAの複製を妨げる働きがあるそうです。
アルキル化剤は一般的に発がん性があり、チオテパも、国際がん研究機関 (IARC) の発がん性物質のリストでグループ1に登録されている強い発がん物質で、白血病を引き起こすことが知られているそうです。
ただし、ウクラインは、がん細胞に集積する性質があり、低濃度でも効果を発揮するため、副作用がほとんどないとされています。
また、特に前立腺がんに対する治療成績が良好で、がんの消失が73%、縮小が22%と報告されていますし、他のがんにも効果があるようです。
なお、この数字は、ドイツの「Villa Medica Clinic」のもので、標準治療(手術・ホルモン療法・放射線療法)が無効だった74名の患者が対象で、局所温熱療法を併用したそうです。
ここで、ホルモン療法について説明しますと、前立腺がんというのは、有効な抗がん剤が存在しないそうで、前立腺がんが男性ホルモンの影響を受けて増殖することから、去勢したり女性ホルモンを投与してがん細胞の増殖を抑制する治療法です。
要するに、男性を女性化するわけで、このような自然の摂理に反するやり方を治療法とよぶのはどうかと思いますが、さらに悪いことに、ホルモン療法を受けた患者の約半数は、5年以内に前立腺がんが増殖を始めるそうです。
また、標準治療を選択した場合、男性の機能を失うことはほぼ確実ですから、それを思うと、もし標準治療を受けることを選択するのであれば、その前にウクライン療法を試してみる価値はあると思います。
ただし、保険が適用されないので、医療費が高額になりますから、事前に医療機関とよくご相談ください。
また、クサノオウを個人の判断で服用することは非常に危険ですから、絶対におやめください。