乳がん死亡者数は、1950年には1448人だったものが、2009年には1万2008人(男性90人を含む)と急増しており、今後も増加すると思われます。
乳がんの原因としては、飲酒や経口避妊薬の服用が挙げられるそうですが、喫煙によって発がんリスクが高まるという調査結果もあるようです。
また、欧米人に乳がん患者が多いことから、食生活の欧米化の影響も大きいと思われます。
日本人は世界一の長寿で、しかも骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の発生率が欧米人に比べて低いため、欧米では、日本人の健康の秘訣が伝統的な日本食にあると考えて研究しているそうです。
特に注目されているのが大豆で、大豆にはイソフラボンという、フラボノイド(植物の黄色い色素)系のポリフェノールが多く含まれており、豆腐、納豆、味噌、きな粉などの伝統的な食品が日本人の健康を支えているようです。
最近は、味噌汁を飲まない人が増えているそうですが、味噌汁に限らず日本の伝統的な食品は安全で健康的であることが科学的にも証明されてきているので、日本食はもっと見直されてしかるべきだと思います。
なお、インターネットで「乳がん 原因」というキーワードで検索すると、牛乳が乳がんの原因だという説をよく見かけますが、私としては、ハンバーガーやフライドチキンを常食することの方がリスクが高いような気がします。
また、もし牛乳を避けるのなら、デザート類に使われている乳製品にも気を配るべきで、基本的にケーキなどの洋菓子は食べないようにすべきでしょう。
いずれにしても、乳がんが心配な方は、節酒禁煙に努めるとともに、食事を伝統的な和食に戻すか、いっそのこと玄米菜食に変えることをお薦めします。
なお、以前にもご紹介しましたが、厚生労働省は、サプリメントなどでイソフラボンを過剰に摂取しないよう警告していますので、大豆イソフラボンは食品から摂取するのが安全なようです。
ところで、アメリカでは20年ほど前から乳がん死亡率は減少に転じており、特に白人では、2007年にはピーク時の3分の2にまで減少していて、この傾向がいつまで続くのか注目に値する状況となっています。
ひょっとすると何か画期的な治療法が開発されたのか、それとも病院で食事療法が徹底されるようになったのか分かりませんが、今後は、アメリカのがん治療の現状を調査してみたいと思います。
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